大学ファンドレイザー(UFR)認証制度に向けたひとり構想
大学チャプター運営メンバーから教えていただいた文科省のリサーチ・アドミニストレーター強化に関する検討会の資料。
教えていただいたひぐさんは、ご自身のブログで今後の課題に着目し、この課題をクリアするのは難しいのでは、と、やや悲観的ではありますが・・・(きっとこれまでのご経験で色々ご苦労をされたのでしょう)
私はあえて前向きな方に捉えて、URA(大学リサーチ・アドミニストレーター)に追随するUFR(大学ファンドレイザー)構想を考えてみました。あ、UFRという言葉はなく、造語です。
定義づけ
<URAとは>
⼤学等組織全体を俯瞰しながら,学術的専⾨性を理解しつつ,⾃⾝の業務に関する専⾨性 とセクターに偏らない能⼒を駆使して,多様な研究活動とそれを中⼼に派⽣する様々な業務に積極的かつ創造性をもって関わり,研究者あるいは研究グループの研究活動を活性化 させ,組織全体の機能強化を⽀える業務に従事する⼈材。
これを元にUFRを定義すると・・・
<UFRとは>
大学等組織全体を俯瞰しながら、
愛校心を持ち、
ファンドレイジング行動基準を誠実に守り、
自身のファンドレイジングに関する知識と能力を駆使し、
さらには大学の社会貢献について確固たる自信と根拠をもって業務に関わり、
組織全体の活性化と財源力強化を支える人材
む・・・長い・・・
ま、構想なので、次っ!
ロジックモデル
まずはURAの「あるべき姿へ至るプロセスの整理」(ロジックモデル)から。
1 URAの役割が確立し求められる質が明確になる
↓
2 質の高いURAの量が確保され研究の場に普及する
↓
3 URAが大学の中で認知され活躍の場が拡大する
これをUFRに変換すると・・・
1 UFRの役割が確立し求められる質が明確になる
↓
2 質の高いUFRの量が確保され寄付募集の場に普及する
↓
3 UFRが大学の中で認知され活躍の場が拡大する
ほぼURAのロジックモデルを模倣することができました。
研修プログラムの概要
Fundamental レベル:URA 業務上の課題の発⾒と解決を上司の指⽰のもとに⾏うことができる知識のレベル
Core レベル:URA 業務上の課題の発⾒と解決を⾃⽴的に⾏うことができる知識のレベル
Advanced レベル:URA 業務上の課題の発⾒と解決を主導的に⾏うことができる知識のレベル
こちらもURA→UFRと変換するだけで適用できそうです。
- 初級レベル:UFR業務上の課題の発見と解決を上司の指示のもとに行うことができる知識のレベル
- 中級レベル:UFR業務上の課題の発見と解決を自立的に行うことができる知識のレベル
- 上級レベル:UFR業務上の課題の発見と解決を主導的に行うことができる知識のレベル
認定基準、専門区分
認定基準
スキル=業績(実績あるいは経験)+業務遂⾏能⼒(知識・理解⼒と問題解決能⼒)
こちらは、UFRに限らず汎用性の高い基準に見受けました。
より具体的な「審査基準」「申請要件」等は、拝読する限りではかなり高度な専門職を前提としている印象を持ちました。
また上級レベルで設定されている「専門区分」についてもURAでの区分となり、もしUFRに適用するのであれば精査が必要と感じました。
と、かなり乱暴な内容になりましたが、実現可能性はゼロではないよな・・・と、ひとりニヤニヤしながら構想を立てている時間は楽しかったです(^^)
集めた寄付金をいかに活用するか〜スチュワードシップ!
ファンドレイジングは、寄付金を集めて終わり、ではなく、集めた寄付金をいかに活用するか。その寄付を受けた(受託)責任を意識して集めないと意味がありません。
スチュワードシップ解説動画 by ファンドレイジング・ラボ
ファンドレイジング・ラボの徳永さんが、スチュワードシップを解説する動画を先日公開しました。
ちなみに、ファンドレイジング・ラボのどの動画も、ファンドレイザー必見な内容ばかり!
以前、ファンドレイジング・ラボのサイトで目にしたこちらの記事「スチュワードシップ」について、動画でも丁寧に説明されています。
スチュワードシップ。日本語直訳では「受託者の責任」、となります。
寄付者に感謝し、寄付金に込められた思いに沿って有効に使い、そのことで社会課題をどう解決できたのかを評価し、寄付者に報告。「ファンドレイザーの責務を表す言葉」と、徳永さんは強調しています。
徳永さんはさらに、スチュワードシップを「お礼」「倫理を守る」「評価」「報告」「次のお願い」の5つの要素に分けています。
「倫理を守る」
スチュワードシップを表す5つの要素の2番目、「倫理を守る」。使途を勝手に変更しない。ファンドレイジング行動基準を守る。「当たり前」と思いがちですが、寄付を集めること"だけ"に注力してしまうと、気が緩みがちな要素。
他の4つの要素と異なり、寄付者からは(「当たり前」と思っているからこそ)見えにくい部分でもあります。だからこそ、認定制度等を通じて、啓発する必要があると、改めて感じました。
大学寄付とスチュワードシップの事例
最近の大学寄付関連で、スチュワードシップに着目して2つご紹介。
(1)大阪大学
先日、大阪大学から、クラウドファンディングへの感謝状、活動報告、寄付者一覧が自宅に郵送されてきて、そのクオリティの高さに感嘆しきり!
寄付期間中もサイトで活動報告を目にしていましたが、今回の郵送では、活動全体を網羅している内容が写真や図などを入れてわかりやすく紹介され、非常に充実。
このクラウドファンディングは勢いでブログを書き上げたほど私の中では印象深く、改めて寄付した時の熱い想いまでこみ上げて、「寄付して良かったあ」としみじみ感じたのでした。
スチュワードシップの「お礼」「評価」「報告」がバランスよく盛り込まれ、知人にも紹介したくなるような内容でした。
(2)国際基督教大学
コロナ禍関連の緊急支援募金を多くの大学で実施しました。その後、この寄付金をどのように活用したのか、国際基督教大学(ICU)をご紹介。
ICUでは当初の目標額2500万円を大きく上回り、セカンドゴールの7500万円を超え、最終的には約8100万円の寄付が集まりました。
8月31日までの募集期間で、翌9月1日に報告とお礼を大学ウェブサイトに公開。このスピード感は脱帽です。
受給学生の声も掲載。学生さんからの生の声が感謝の気持ちを誠実に表しています。
ICUではスチュワードシップの「お礼」「評価」「報告」に、「次のお願い」が含まれています。「お礼」「評価」「報告」の内容が充実していると、「次のお願い」に抵抗感なく受け入れられますね。
ペーパードライバー克服体験記!
夏の家族旅行記の最後に書いた
私は「次は有明ガーデンに運転して行くぞ・・・!」と、「ペーパードライバー講習」サイトで早速申し込んでみたのでした。
の後日談です。
ペーパードライバー歴20年
気づけば運転免許を取得して20余年。車をほとんど運転しないまま過ごしてきました。運転にまつわる思い出といえば、
- 葉山の狭い道を運転して助手席側のサイドミラーを擦り、乗っていた夫が悲鳴を上げる
- 北海道で逆走して同乗の家族が悲鳴を上げる
- 自宅近くで左折時のアクセルを踏みすぎ、近くにいた工事業者のおじさんたちがミーアキャット状態となる
・・・など、ロクな思い出がありません・・・
□駐車がコワイ
□路上を走るのがコワイ
□左折がコワイ
□右折もコワイ
□エンジンかけて発進するすらコワイ
・・・と負のスパイラル。公共交通機関で移動に困らなかったこともあり、運転しないままずるずると年月がすぎていきました。
でも家族旅行をして思いました。
「私に必要なのは、車を運転することではなく、車を運転して行きたいところを見つけることだった」のだと。
そこから「ペーパードライバー講習」をネットで検索、「女性専用」「教習車で練習」できるところで申し込み。回数は一番多い4回講習にしました。
最初のカウンセリングで涙ぐむ
ペーパードライバー講習の会社の方からおすすめされた駅で担当のUさんと待ち合わせ。最初に運転歴や苦手なことを聞かれました。
「教習所の卒業から苦労しまして・・・、とにかく自信がありません」と話しました。
話しながら当時のトラウマがフラッシュバックして、少し涙ぐんでしまいました。教習所を卒業するのに5ヶ月もかかったのです。
「ダメだね」
「切るのが遅いよ」
「危なかったじゃないか」
と、教官から何度注意されたことか・・・
そんななか、エンジンの発進から再練習です。
道路で左折の練習、右折の練習
教習車はプリウス。スタートボタンでエンジンがかかり、パーキングもボタン、サイドブレーキは足下と、初めてづくめ!ギアの切り替えも軽くてスムーズ。これだけで「車は20年の間にこんなに進化していたのか」とプチ感動。
路上で停めた場所から「左折を練習しましょう。次の角を左に曲がってください。」で練習スタート。左折で一周しただけで、カチカチです。
「上手にできていますよ」と褒めていただき、「分からなかったことはありますか?」とのこと。左折のタイミングや路上駐車車両がある時の運転のコツなどを確認しました。
続いて、何回か左折を練習してから右折の練習。時間は2時間弱。「意外と運転できたじゃん」と心の中でスキップして初回は終わりました。
車線変更と駐車の練習
2回目は車線変更の練習。自宅近くの大きな道で練習です。我ながら些細なことだと思うのですが、車で自分の居住区から出て隣の区に入った時には本当に嬉しかった!最後にハンドルを握った時には自分の区から出る前にギブアップしたので・・・
3回目は駐車の練習。空いている駐車場で右駐車の練習をしました。
最終回はお台場までの運転
最初のカウンセリングで「レインボーブリッジを通ってお台場に行きたい」とUさんへ伝えました。 正確には有明ガーデンが目的地です。
あのぐるーんとなっているレインボーブリッジ・・・最初にgoogle mapで経路検索した時に、難易度の高さに怯えていたのです。隣にUさんがいれば安心だな、と。
自宅近くから出発。レインボーブリッジではいっぱい車が追い越して行きました。「気にしないでいきましょう」と横から声をかけていただくだけで安心できました。時間があるのでと、有明ガーデンの駐車場に入り、右駐車と左駐車の練習。少しずつですが駐車のコツが習得できました。
帰りは道路が渋滞している時間帯。まだ車線変更が危なっかしい時もありましたが、無事に戻ってきて講習は終了です。
やりたいことリストで可視化
ペーパードライバー講習を始めた時に、手帳にやりたいことリストを書きました。「右折ができる」「駐車ができる」から「ガソリンスタンドへ行く」「高速道路に乗る」「◯◯へ行く」など・・・一つ一つのタスクを可視化し、そのタスクをこなすイメージ。これで小さな成功体験を積み重ねています。
そして、ついに自力でお台場と有明ガーデンへ!子どもたちを乗せてドライブしました。事前に練習したお陰で、落ち着いてレインボーブリッジを渡ることができました。お台場の駐車場では一発で駐車の枠に入り(これまで練習2回、なかなかうまく行かなかった・・・)、子どもたちと歓声を上げました。徐々に運転距離を伸ばしていきます(^^)
終わりに・・・お世話になったペーパードライバー教習のリンクを貼っておきます。
ありがとうございました。
大学関連クラウドファンディングの事例研究(夏の自由研究)(2)
前回の続きです。
- (1)クラウドファンディングのプラットフォーム会社と連携
- (2)クラウドファンディングのプラットフォームにてプロジェクトを展開
- (3)大学・大学関連団体がクラウドファンディングのプラットフォームを立ち上げ
- まとめ
(1)クラウドファンディングのプラットフォーム会社と連携
academist(アカデミスト)
日本初の学術系支援(研究費獲得)に特化したクラウドファンディングサービスとして2014年にスタート。2020年3月現在、10大学・研究機関と連携しています(連携している大学等のリストは確認できませんでした)。
以下は成立したプロジェクト事例。
・琉球大学「結核の新たな治療法として「免疫療法」を確立したい!」
campfire(キャンプファイヤー)
日本国内最大のクラウドファンディングサービスでオールジャンルを扱っています。確認できる範囲で大学との連携は下記の2校でした。
- 近畿大学(特設サイトあり)・・・医学部ゲノム生物学教室、農学部のメロン量産プロジェクト、工学部の近大ハニープロジェクトなど
- 法政大学(特設サイトあり)・・・デザイン工学部の4つのプロジェクト
(2)クラウドファンディングのプラットフォームにてプロジェクトを展開
MAKUAKE(マクアケ)
圧倒的なユーザー数を誇りますが、購入型のためか大学関係のプロジェクトはあまり多くないようです。
GoodMorning(グッドモーニング)
CAMPFIREから分社化。社会課題解決に特化したクラウドファンディングを展開しています。大学生発信のプロジェクトを多く見かけましたが、成功率はあまり高くない印象を受けました。
以下は成立したプロジェクト事例。
セキュリテ
ファンド投資型クラウドファンディングがメインですが、貧困や地方創生といった社会問題を解決するための寄付型クラウドファンディングも扱っています。
以下は2020年8月現在実施中のプロジェクト。
motion-gallery(モーションギャラリー)
クリエイティブな活動の資金調達に特化しているのが特徴。大学生発信のプロジェクトを探しましたが、検索の仕様上、大学関係のプロジェクトを見つけるのに苦労しました。
以下は成立したプロジェクト事例。
finan=sense.(ファイナンセンス)
資金調達とデザインの融合が特徴。応援グッズ購入型。2017年度以降の新規のクラウドファンディング募集はないようです。
(3)大学・大学関連団体がクラウドファンディングのプラットフォームを立ち上げ
OTSUCLE(おつくる)
クラウドファンディングのサービスなどを学内外に提供する一般社団法人「大学支援機構」が徳島大学により設立されました。大学の研究・教育関連のプロジェクトが多いのが特徴。徳島大学以外にも、鳴門教育大学、香川大学、広島大学のプロジェクトがあります。
- 徳島大学(特設サイトあり)・・・医療系、工学系の研究費獲得など
- 鳴門教育大学(特設サイトあり)・・・新型コロナウイルス対策鳴門教育大学基金
東京大学基金
東京大学基金は19年7月サイトを大幅リニューアルし、全ての基金プロジェクトにクラウドファンディングのプラットフォーム機能を搭載しました。
筑波フューチャーファンディング
筑波大学卒業生により一般社団法人「筑波フューチャーファンディング(TFF)」が設立され、「筑波大学の学生・教員・卒業生のプロジェクトに特化したクラウドファンディングサービスをスタート。なお2019年度以降、新規のクラウドファンディングプロジェクトは無いようです。
以下は成立したプロジェクト事例。
まとめ
調べてみて、大小数多のプラットフォームが乱立している印象を受けました。
研究系では医療・理系分野を多く見かけたものの、文系のインパクトが弱い。今後「文系研究分野のファンドレイジング」は強化すべき分野だと認識しました。
「大学に強いプラットフォーム」を見極めて「確実に目標額を集める」。あるいは東京大学のように「自大学にクラウドファンディング機能を搭載する」。URA(大学リサーチアドミニストレーター)とファンドレイザーが協働する、クラウドファンディングを伴走するキュレーターを育成する、といった将来性ある課題が浮かび上がりました。
大学生発のプロジェクトでは、支援額0円で終わるものを見かけました。大学生が「プロジェクトを成立させるために必要なステップ」の基礎知識を得るだけで成功率が上がるように思えるのですが。
大学チャプター勉強会でも深堀りしたいテーマ。今後も大学関連クラウドファンディングの動向に注目していきます。
大学関連クラウドファンディングの事例研究(夏の自由研究)(1)
久しぶりの夏の自由研究です。
ここ5年くらいは夏に旅行していたこともあり、すっかり「自由研究」カテゴリの存在を忘れていました。
以前、勢いに任せて書いた記事。
ここから、今年の夏休みは「大学関連クラウドファンディングの事例研究」を調べて集めました。
なおクラウドファンディングを巡る情報は日々アップデートされています。休止中と思われるようなサービスもありました。2020年8月現在の情報としてご参考にしてください。
大学クラウドファンディングの大手はREADYFOR
大学関係者が「クラウドファンディング」と聞いて一番馴染みがあるのはREADYFORではないでしょうか。READYFORは大学に限らず社会貢献性の強いプロジェクトを多く扱っているのが特徴です。
2017年1月から大学の寄附金獲得をサポートする「READYFOR College」を開始し、2020年6月現在、22大学と提携・60大学がクラウドファンディングを実施しています。(READYFORのプレスリリースサイトより。)
2020年5月14日からは、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の影響を受ける大学生の生活を支援するために「大学学生応援基金」特別サポートを開始。ALL-IN形式の採用や手数料一部割引などの特別なサポートを実施しています。
「大学学生応援基金」特別サポートを利用した5大学(国立大学法人東京大学、国立大学法人東京藝術大学、国立大学法人筑波大学、国立大学法人広島大学、学校法人立命館 )の支援内容・目標額・寄付総額は下記のとおり。
- 東京大学「困窮学生の学びを守る!」(学生への経済支援)
- 東京藝術大学「若手芸術家支援基金、始動!」(学生・卒業生を含めた支援)」
- 筑波大学「未来を救い出すために、全学生へエールを。」(学生への経済支援)
- 広島大学「負けんけんね!広大|withコロナ時代の学業に安心なサポートを」(学生への経済支援)
- 学校法人立命館「学生の挑戦がコロナ後の世界を切り拓く|立命館 Beyond COVID-19」(学生発のプロジェクトへの支援)
こうした大学としての連携によるプロジェクトだけでなく、READYFOR内で展開されるプロジェクトの事例もあります。
今回は新型コロナウイルス感染症関連の主な事例2つ(どちらも2020年8月現在は実施中)。
- 学校法人成城学園・成城学園同窓会「withコロナ時代のサポートを!」(学生への経済支援など)
- 京都大学医学部附属病院「高度先端医療と感染症対策の両立で、コロナ禍でも多くの命を守る」(感染対策室の整備など)
大学クラウドファンディングの種類
「大学クラウドファンディング」を3つの種類に分類しました。
(1)クラウドファンディングのプラットフォーム会社と連携
大学とプラットフォーム会社で提携を交わしてしてクラウドファンディングを実施。
(2)クラウドファンディングのプラットフォームにてプロジェクトを展開
大学の部局・一つの研究室・学生が、プロジェクトとしてクラウドファンディングを実施。
(3)大学・大学関連団体がクラウドファンディングのプラットフォームを立ち上げ
大学の寄付の仕組みにクラウドファンディング機能を搭載。
先に紹介したREADYFORは(1)と(2)の事例ですね。
続きの記事にて、READYFOR以外の事例を紹介します。
小学5年生、キッザニア東京を楽しむ
家族旅行2日目の話。家族旅行全体の記録はこちらから。
10年ぶりのキッザニア
小学5年生の息子が「キッザニアに行ったことない!行きたい!」と言ったとき、「あれ、行ったことあると思うけど?」と口に出したものの、そうだ、息子はあのとき赤ちゃんでした。
キッザニアは、高校生長女と中学生次女にとっては「もう行かない」場所。せっかくの家族旅行でみんなで一緒に行く場所じゃないのもなぁ・・・と思いましたが、ガールズ「適当に時間を潰すから大丈夫」とのことで、息子と私の2人で予約しました。
参加したアクティビティ
参加したのは7つ。滞在が6時間、一つのアクティビティが大体30分程度ですので、まあ良いペースだったのでは?
- ゲーム会社(キッゾをもらう)・・・人気のアクティビティのようで、入場すぐに受付して、2時間半後の集合時間を指定されました。新しいコントローラーを開発・・・というより、ただゲームをしていたようにしか見えませんでしたが・・・本人が楽しんだので問題なし!最後に写真入りのお土産つき。
-
缶バッチ作り(キッゾを払う)・・・「すぐできますよ」と声をかけられ参加。
- クライミングビルディング(キッゾを払う)・・・小柄でボルダリングが得意な息子、 2つのうち難しい方のコースだったようですが、軽々と上りました。ゴールのボタンを押すとロープで下ろしてもらいます。
- 銀行(キッゾをもらう)・・・会場内のモニターを見て「すぐできそう」と申し込みに行きました。お客さんのキャッシュカードを読み込み、お金を数えてPCに入力する、という内容。「今日は英語の日です」とのこと。銀行の外からしか様子を伺えませんでしたが、淡々と仕事をこなしている姿が頼もしかったです。
- プリント工房(キッゾを払う)・・・声をかけられ参加。合成写真を撮影するアクティビティ。やや恥ずかしかったよう。
- エネルギー会社(キッゾをもらう)・・・会場内のガスメーターの点検。参加者の中で一番学年が高かったようで、張り切って点検していました。
- 地下鉄運転士(キッゾをもらう)・・・残り時間が少ない中で選んだ仕事。場所が奥まっているからか待ち時間が短かったです。シミュレーションで地下鉄を運転。
保護者は何してる?
保護者ラウンジがあるのでのんびり・・・と思っていたら、ラウンジのPCは使用不可で、雑誌は店員さんに声をかけないと見られず、あまり滞在せず。
アクティビティの直前(受付後)に、首にかけているお財布とホルダーを都度預けに来るので、近くにいた方が良さそう。パビリオンスタッフから親に預けるよう促しているようです。「親は近くにいない」と身につけたままの子も見かけましたが。
高学年なのであまりべったり付いても・・・という思いもあり、少し離れたところからこっそり眺めていました。
小学5年生でも楽しめる!
小学生高学年ともなると、自分でアクティビティのプランが立てられ、施設内にあるパビリオン別集合時間が映し出されるモニターを見て、「この時間ならできる!」とパパッと移動。10年前のことを考えると、これだけで楽・・・
銀行員の仕事は高学年向きで、一番これが楽しかったそう。
「また行きたい!」とキッゾを貯めていました。気が変わらないうちにまた訪れたいと思います。
お台場エリアへ家族旅行
コロナ禍で子どもたちの夏休みが短く、他県への移動自粛が呼びかけられている中、近場で遊ぼうとお台場エリアにホテルを2泊予約しました。
高3・中2・小5の子どもたちと4人で。
宿泊は、久しぶりにbooking.comを利用。
1日目はトラブルから!
ホテル最寄りの国際展示場駅の改札を出ようとしたら・・・一番下の息子「僕のSuicaがない・・・」え!?
時間を遡ると、この日の息子は、お昼にラーメンを食べ、デザートにレモンシャーベットを食べ、「お腹すいた!」とミラノ風ドリアを食べ、「食べすぎた・・・」と、りんかい線車内で私の腿を枕に横になり・・・ええ加減にせんかい!状態で沸点に達してしまいました。
先に改札を出たお姉ちゃんズにもカバンの中を見てもらい、やっぱり「ない」。
仕方なく、駅員さんのいる改札で事情を話し、遺失物の確認をしてもらい、乗車券代を払って出ました。
ホテルにチェックインしてから、電話で遺失物照会をするも「届いていないですね」。諦めきれず、子どもたちはホテルの部屋にいてもらい、一人で再び乗車駅へ。乗車駅で駅員さんに聞くと「届いていますよ」。無事に受け取り、再びホテルへ。ロスタイム1時間ほど、私のHPは大幅に消耗・・・
気を取り直してお台場のアクアシティに夕食へ。
ゆりかもめ車両の先頭に乗っていたら、だんだん機嫌が直りました。
夕焼けも良かったなあ・・・外は蒸し風呂状態でしたが。軽く食べてホテルへ戻りました。
2日目の朝は豊洲市場
今回の旅行では豊洲市場で朝食と決めていました(それ以外はノープラン)。
ホテルの最寄駅は有明。豊洲市場のある市場前の駅までわずか2駅。
時刻は7:30。事前に調べていた施設管理棟の飲食店舗エリアにいくと・・・
がら〜ん
どのお店も空いていました。
椅子席のあるお店に入り、朝からお寿司を堪能。うーん、贅沢!旅行!
店舗エリアの奥に見学スペースがあり、見学しました。
ここも見学している人は少なく、市場の歴史について解説している展示コーナーや階下のマグロ競り場をゆっくりと見学しました。
後で調べたら、水産仲卸売場棟にも店舗や見学エリアがあったのですね・・・気づきませんでした。
このあとはガールズと息子&私の二手に分かれて、ガールズはぶらぶら散歩、私たちはキッザニア東京へ。キッザニア東京の話は別途書きます。
15時すぎに、ららぽーと豊洲で合流。買い物をしたいガールズ(と私)と買い物に興味ない息子で対立!「気晴らしに外で遊んでくる」と次女&息子で行くも、「遊具が・・・鉄製で暑すぎる」と、すぐに戻ってさらに不機嫌な息子・・・もう少しゆっくりと買い物したかった・・・後ろ髪ひかれながらホテルへ戻りました。
2日目の夕食もアクアシティお台場へ。そういえばアクアシティ内も人気はまばらでした。
ホテルでは高3長女が勉強道具を持ち込んで勉強。がんばれ受験生!
3日目は有明ガーデン
最終日、どうするよ!?状態で、「近いから行ってみるか」と6月にオープンしたという有明ガーデンへ行きました。
開店直後の10時すぎに早くも到着してしまい、ショッピングモールは
がら〜ん
冷やかし程度のつもりで最初はお店を眺めていたのですが、いやいや、結構、魅力的なお店があるではないですか。
子どもたちと盛り上がりながらお買い物。
長女→洋服
次女→洋服
息子→犬のぬいぐるみ、ふくろうのリュックサック
息子は犬のぬいぐるみに「ぷち」と名づけ、抱えながら上機嫌で歩いていました。
上の階に進むと・・・だんだん賑やかになってきました。
5階のテラスに噴水があり、小さなお子さん連れのファミリーがいっぱいいました。
湿度もマックス!!私たちは早々にテラスから退避し、ランチタイムへ。
5階のARIAKEダイナーはフードコートあり、レストランコーナーありで広い!フードコートにソファ席があったのも嬉しい。4人それぞれ、フードコートで食事を買って食べました。
そして気になるフルーツパフェのお店・・・!!「ホブソンズ アイスクリームパーラー」で桃のパフェを食後に。美味しくて幸せ・・・
夕立が気になり、ランチ後は早々に帰宅しました。
この日の夕食、父親に子どもたちが次々に旅行の話をしていました。
私は「次は有明ガーデンに運転して行くぞ・・・!」と、「ペーパードライバー講習」サイトで早速申し込んでみたのでした。