ヨーロッパひとり旅〜10日目(最終日)

ヨーロッパひとり旅の旅日記、10日目、最終日です。

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2025年8月31日(日)

ミュンヘン空港へ

この日も早朝フライト便。
朝早く起床し、ホテルをチェックアウトして空港へ向かった。

ミュンヘン経由の ルフトハンザ航空。
事前にオンラインチェックインもできていたので、空港ではスーツケースを預けるだけ。
多少手間取ったものの無事に荷物も預けられ、オスロをほぼ定刻で出発した。

「あっという間だったなぁ」と旅の終わりをしみじみ感じながら、
疲れもそれほどなく、まずはミュンヘン空港での朝食を考えていた。

ミュンヘン空港は広く、ターミナル間はモノレールで移動する必要があった。
搭乗口を確認しつつ、レストランに入り、ドイツ語で注文してみたものの……
店員さんには終始英語で返されてしまった。
発音が悪かったかな、と少し落ち込みつつオムレツを食べた。

 

ずっと感じていた違和感の正体に気づく

そろそろ出発時刻が近づいたので、搭乗口へ向かう。
しかし、最初から微妙に気になっていた“違和感”が頭をよぎる。

私の便はルフトハンザ航空なのに、
搭乗口の表示には ANA(全日空)と書いてある。

ChatGPTに聞くと、
「コードシェア便だとそういうことがありますよ」との回答。
ああ、そうか、とその時は鵜呑みにしたものの、やっぱりどこか腑に落ちない。

そこで、もう一度チケットを確認した。

目に飛び込んできたのは、衝撃の事実・・・

「・・・フライト時刻が違う!」

なんと、完全に乗り継ぎ便を勘違いしていたのだった。

自分が本来乗る便は約1時間後。
しかもターミナルもまったく別の場所。

思わずChatGPTに
「乗る便を間違えていた!」
と報告してしまった。

するとChatGPTの方が慌てだして、
「Izumiさん、落ち着いて移動しましょう」
とアドバイスしてくれる。

いやいや、今回はむしろ余裕がある方で、
(もし逆だったら本当に地獄だったけれど)
「フライトはまだ1時間も後だし、私は落ち着いていますよ」
と返し、正しいターミナルへ向かった。

最後の最後までやらかすかね、自分・・・
と呆れつつ、ターミナルを移動。

搭乗口の近くではテーブルと電源を確保でき、PCを広げて仕事をする余裕まで生まれた。

 

羽田に着いて、夏に戻る

帰りのフライトも、映画を細切れに観てはうとうとするのを繰り返していたため、
内容の記憶はあまり残っていない。

そして翌9月1日の朝、羽田空港へ到着。

降り立った瞬間に感じた、
ムッとした湿気と熱気。

「ああ、日本はまだ真夏なんだな……」

旅の終わりを、身体全体で実感した。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

旅の思い出の一枚、ハンブルク中央駅

 

ヨーロッパひとり旅〜9日目

ヨーロッパひとり旅の旅日記、9日目です。

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2025年8月30日(土)

電車が突然運休

ホテルから市街地へ向かう電車に乗り、オスロ中央駅に着いたところで突然、運転見合わせ。
理由はわからないが、車内アナウンスで
「この電車の運行はキャンセルされました。降りてください。」
という内容が流れた。

よくわからないまま、他の乗客に合わせて慌てて電車を降りる。
出発時からこの日の試合(最終試合)にギリギリで間に合うかどうか、というスケジュールだったので、このまま次の電車を待っていたら間に合わないかも・・・と焦り、タクシーへ乗り換えることにした。

タクシー乗り場で「オスロ市庁舎まで」と告げて乗車。
なんとか間に合い、最終試合を見届けることができた。

 

アーケシュフース城を散歩

次のクロージングセレモニーは夕方。
またしてもかなり時間が空いてしまったため、ランチへ出かけ、そのまま近くのアーケシュフース城へ向かった。

土曜日で、子ども向けイベントが開催されていて、親子連れが城へ向かって歩いていく姿を見かけた。
賑やかな音楽も聞こえてくる。
私は喧騒を避けて、ゆるやかな坂道を静かに登っていった。

ゴツゴツした岩が特徴的で、驚いたことに軍事施設が隣接しており、軍服の兵士も見かけた。
海辺とはいえ、市庁舎も近いこんな街中の風景の中に軍隊の存在が現れることに、少し不思議な気持ちになった。

アーケシュフース城

城内に入らなくても、周辺をぶらぶら歩くだけで十分楽しめた。
オスロに来てからずっと天気が良くない日が続いていたが、この日は久しぶりに晴れ間が見え、絶好の散歩日和。
そのまま旧市街エリアまで歩き、オスロ中央駅へ。
そこから再びトラムで会場まで戻った。

 

最高に楽しかったクロージングセレモニー

クロージングセレモニーでは、女子・男子それぞれの上位3位が発表され、受賞チームのメンバーがピッチに登場してメダルやトロフィーを受け取っていた。
会場は大盛り上がり。
優勝チームの発表のときには音楽が流れ、皆ノリノリ。
観客席で眺めていたが、私も自然と体をゆらしながら一緒に楽しんでいた。

「これで終わりなのかな?」と思っていたら、選手エリアで個人賞の発表があるらしい。
せっかくなので日本チームのみなさんと一緒に移動し、選手たちが食事や休憩をするホールのような場所で開始を待った。

すると突然ダンスミュージックが流れ、ホールはダンス会場に。
多くの人が踊っているのを見ていたら、我慢できなくなり、私もイエーイと参加。

途中で主催者の挨拶タイムもあった。
真面目そうな男性が登壇してきたが、
「多くの方が・・・!この大会を・・・盛り上げてくれた!!センキュー!!」
とノリよくスピーチ。
(もっとちゃんとした話だったと思うが、私のリスニングが追いつかなかっただけ……)
会場の雰囲気を壊さず、かつ各方面に丁寧に感謝を伝えていて、なんだかじんわり感動した。

その後の個人賞発表も同じように大盛り上がり。私はどこかの国の初めましての人たちと丸くなって踊ったり、前の人の肩に手を置いて数珠つなぎになって歩く"ジェンカ"のようなダンスでホール内を回ったり・・・

とにかく、めちゃくちゃ楽しかった。

どこからか届いた優勝トロフィー

ダンスには終わりが見えず、体力の限界を感じてホテルへ戻ることにした。

選手エリアからの眺め


外は薄暗くなりかけた時間帯だったが、歩き始めると暗くなっていった。

どこかで1杯くらい飲めないかなと思いつつ、自分が入れそうなお店がなかなか見つけられず、気づけば駅まで来てしまった。
駅のキオスクで炭酸オレンジジュースを買って、駅のベンチで一人ぐびっと飲む。
興奮を静めるように、ゆっくりと。

「あー、明日の朝が早いんだよな・・・」と思いながら、
それでも無事に旅行を終えられそうなことに、安堵していた。

いよいよ最終日の10日目へ。

 

 

ヨーロッパひとり旅〜8日目

ヨーロッパひとり旅の旅日記、8日目です。

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2025年8月29日(金)

オスロ市庁舎へ

朝からしとしと雨が降っている。日中の最高気温は15度くらい。
長袖の下着とシャツを着て、ウィンドブレーカーを羽織り、折り畳み傘とポンチョをリュックに詰めた。
おっと、応援用タオルも忘れずに。

電車でホームレス・ワールドカップの会場に向かい、雨の中、ウクライナと日本とのフレンドマッチを観戦した。

次の試合まで時間が開いたので、オスロ市庁舎の見学へ。
ノーベル平和賞の授賞式が行われることでも有名で、1950年に完成した赤煉瓦の建物だ。
外観には、完成から75年を祝う大きな「75」の数字が掲げられていた。

オスロ市庁舎

内部は無料で見学できるということで入り口へ向かうと、ずらっと行列が。
雨で肌寒い中、20分ほど並び、荷物検査を受けて1階ホールへ。
メインホールには壮大な壁画があり、海側の窓からはホームレス・ワールドカップの会場が望めた。

オスロ市庁舎内部のホール

オスロ市庁舎からの眺め


入場待ちで思いのほか時間がかかってしまい、すでに午後の試合の時間。
ランチは諦めて、再びポンチョと傘で雨をしのぎながら応援した。

 

国立美術館で“ニケ”と“叫び”に会う

試合が終わると、次までまた3時間の空き時間。
軽くランチを済ませて、オスロ国立美術館へ向かった。

入ってすぐの部屋で、あれ?と目が止まった。
"サモトラケのニケ"がある・・・?
「え、ニケといえばルーブルじゃないの!?」と動揺しつつ周りを見ると、他にも有名な石膏作品がずらり。
どうやら教育目的のレプリカ展示の部屋で、紙と鉛筆が置かれていて自由にスケッチして良いらしい。
ルーブル美術館に行かずして名作をまとめて鑑賞できて、なんだか得した気分だった。

この美術館にはムンクの「叫び」も展示されている。
こちらも人気で人だかりができていたが、少しのぞいて他の展示作品も続けて鑑賞した。

オスロ国立美術館

ノーベル平和センターで鶴を折る

次に向かったのはノーベル平和センター。
歴代受賞団体・個人のパネル展示があり、最初に目に飛び込んできたのは「2024 NIHON HIDANKYO」の文字だった。
そうだ、日本被団協が2024年に平和賞を受賞していたんだ、と改めて思い出す。

2階には日本被団協の特別展があり、パネルだけでなく木製のインスタレーションも展示されていた。
ワークショップルームには折り紙が置かれ、折り鶴の作り方のYouTube QRコードもあった。
動画を見ながらぎこちなく折っている人もいたので、私も“サッと作ってみよう”と椅子に座った。

・・・が、途中で折り方を忘れてしまった。
テーブルの下で「折り紙 作り方」と検索し、テーブルの上では「分かってますよ」という顔で折り続けた。
なんの気取りだろうと自分で突っ込みながらも、完成した鶴をそっと置いてきた。

ノーベル平和センター内の千羽鶴

その後、この日3戦目の応援をしてホテルへ戻り、溜まった仕事をこなして8日目が終わった。

9日目へ。

 

ヨーロッパひとり旅〜7日目

ヨーロッパひとり旅の旅日記、7日目です。

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2025年8月28日(木)

静かな海の朝

目覚めると真っ先にカーテンを開けた。静かに海の上を進んでいる。
朝食後、寒さ対策のカフェラテを手にデッキへ出ると、気づけば湾の中を航行していて、左手にはゴツゴツした岩のある陸地と家が見えた。
「これがフィヨルド、フィヨルド……?」と思いながら景色を楽しんだ。

フェリーからの眺め

10時着と聞いていたが、8時すぎから何回か船内アナウンスが流れ、のんびりしていたら廊下がなんだか賑やかになってきた。
廊下を覗くと予定より早く着港していて、すでに下船する人の行列ができていた。

「そうなんだ」と慌ててスーツケースに衣類をまとめ、少し人の流れが途絶えたところで船を降りた。

港から市庁舎までは歩いて20分くらい。
“そのうち着くでしょ” くらいの気持ちで、スーツケースを引きながら街歩きが始まった。

荷物を預けてみた

今日から数日間の目的は、ホームレス・ワールドカップ観戦。
午後から試合が予定されていて、このスーツケースをどこに預けようか迷っていた。

ChatGPTに聞くと(←この旅では本当にお世話になりました!)、駅のコインロッカーだけでなく、カフェやお店が荷物を預かってくれる「LuggageHero」というサービスがあると教えてもらった。
専用アプリをスマホに入れて、最寄りのお店を探して予約。

「最寄り」と書いたが、実際には徒歩で20分くらい。
しかも目的地は少し坂を上り、ところどころ石畳もあって、スーツケースを引きながら汗ばんできた。

「お店はどこ?どこなの??」

地図を見ながら周辺をぐるぐるしていたら、お店の人が扉を開けて「どうぞ」と手招きしてくれた。
スマホで予約画面を見せて、荷物を指定された場所に置き、スーツケースをパシャリと撮影。
「だいたい何時ごろ戻ってくるの?」と聞かれ、「18時頃です」と伝えた。

やっと身軽になった。
船の中でできなかったPC作業ができるカフェを探し(これもChatGPTに聞いたよ)、軽食をとることに。

デンマークもノルウェーもユーロではなく、クローネが使われている。
ドイツではユーロの換算をしながら旅行できていたが、北欧に入った瞬間よくわからなくなった。
たまにクレカを日本円で支払うと物価の高さにギョッとする。

カフェでチョコマフィンとカフェラテを注文したら、日本円で2000円くらい。
「高いなー」と心の中でつぶやいた。

PCを開けば、日本時間ではちょっと遅い時間になってしまったけれど、メールもSlackも色々と飛び込んでくる。
集中していたら、サッカーの試合の時間が近づいていた。
急いでリュックに荷物をまとめ、会場へ向かった。

市庁舎前の広場が会場になっていて、前年のソウル大会の写真が外側に飾られていた。
日本選手の写真を見つけて嬉しくなり、記念撮影。
会場は広くないため、少しウロウロしていたら日本チームの皆さんにもお会いできた。
(試合の話は別立てで書きます。)

ホームレス・ワールドカップ会場

ホームレス・ワールドカップ会場


ムンク美術館、そしてホテルへ

試合が終わり、夕食どきの時間だが空はまだ明るい。
“これなら行けそうだな” と路面電車に乗ってムンク美術館へ向かった。

アプリでの切符購入が難しく、操作に手間取り一本逃したら、有効期限切れになってしまった。
え、乗っていないのに・・・と思いながら再購入し、混雑した電車に乗った。

ムンク美術館はすぐに見つかり、入場券を買うと「リュックはロッカーに預けてください」とのこと。
ロッカーに入れる前に、小さなショルダーバッグへ財布を移して入場口へ向かった。

そこで初めて知る。ショルダーバッグの中身検査もあると。

バッグの中は、旅のお供のぬいぐるみと財布だけ。
係員に促されてチャックを開けると、
"…All toys…"
と絶句された。

もう笑うしかなく、
“Yes, hahaha…”
と受け流したものの、その後も思い出すたびに苦笑い。

バッグの中からこんにちは〜のぬいぐるみたち

ムンク美術館は13階建ての大きな建物。
展示フロアも数多くあり、やや駆け足で作品を鑑賞。
有名な「叫び」は3枚あり、30分ごとに1枚ずつ公開。
本当は全部見たかったけれど、時間が足りず、この日はモノクロのリトグラフを鑑賞して終了とした。

ムンク美術館前の眺め

荷物を受け取り、駅へ戻り、空港近くのホテルへ向かうことに。
電車は30分ほど。ノルウェー語で空港は "lufthavn"。
ドイツ語の"Lufthafen"に似ているんだなと思いながら乗車した。

空港駅で降りると、改札がないはずなのに珍しくQRコードのゲートがあった。
チケットをかざすとエラー。
困っていると駅員さんが来て、
「このチケットでは出られないよ。特急だから追加料金が必要です」
とのこと。

(乗る時に教えてほしい……)と思いつつ、
「明日また空港から市内に行く時は?」と質問すると、
「ローカル線なら追加料金はいらないよ」と教えてくれた。

空港内で迷いながらもホテルに到着。
思った以上に広い部屋でうきうきする。
ふと「オスロの水は美味しい」と聞いたことを思い出し、洗面台で水を汲んで勢いよく飲んだ。

・・・なにこれ?激マズ!!

腐りかけの水のような味がして、思わずブーっと吹き出した。
嘘でしょ、疲れているのかな、私・・・
そんな感じで、若干テンションを下げつつ1日が終わった。

 

8日目に続く。

ヨーロッパひとり旅〜6日目・後編

ヨーロッパひとり旅の旅日記、6日目・後編です。

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タクシーを探して港へ

そろそろ、駅に戻る時間になった。この日は夕方からフェリーに乗り、オスロへ向かう。駅からはタクシーで移動。時間は十分に余裕があるが、万が一乗り遅れては大変と、駅に戻りスーツケースをピックアップしてタクシー乗り場を探した。

タクシー乗り場なんてすぐに見つかるだろうと思っていたが、コペンハーゲン駅は大きく、なかなか見つけられなかった。駅の外で大きなスーツケースを持ってなにかを待っている2人組がいたので、話しかけて「タクシーを待っていますか?」と聞いてみた。そうです、とのことだったので、「ここで待っているとタクシーは来ますか?」と再び尋ねると、「あ、私たちはアプリで呼んだの」。
そうなんですね、ありがとうございます、と、再びタクシー乗り場を探した。

駅の外側を歩いていると何十台もタクシーが待機している乗り場を見つけた。誰も待っていないので乗り場の標識に立ってみたものの、先頭のタクシーの運転手は同僚とおしゃべりに夢中で気がついてもらえない。先頭タクシーでもないのかな?と、近くを歩いていた高齢の男性に「どのタクシーが先頭かわかりますか?」と尋ねると・・・
「わからないな、私たちはさっきイングランドから来たばかりだから」と。
「私は日本からです!ハッハー!」とにこやかに話していたら、ようやくドライバーが気がつき、こっちこいと手招きされた。

荷物を積んでフェリー乗り場を行き先として告げた。タクシーで30分ほど走り、港につくと、大きな大きなフェリーが停泊していた。
予約メールの画面とパスポートを準備し、無事にチェックインが完了。フェリーに乗り込むと、最大4人まで泊まれて海も臨める広い部屋が用意されていた。

広い客室

船内散策

部屋に入り、トイレとシャワールームをチェック。まあまあの広さだなと思ったが、タオルが・・・ない!?
ホテルでは備え付けのタオルを使っていたので、持ち歩いているタオルはない。そんなことあるのかなとChatGPTに相談すると、「フェリーの部屋にはタオルがあります。でもフロントでタオルをもらえますよ」と教えてもらい、さっそくフロントに行き、「タオルをいただけますか」と話した。

無事にタオルをもらい、やれやれと、折りたたまれているベッドを下ろすと・・・タオルが出てきた!
そう、タオルはベッドにセットされていたのだ。これは気づかなかった・・・と苦笑。まあもう仕方ない。

せっかくなら船内を散策しようとあちこち歩き回った。フェリーはエレベーターで9階まであり、屋上にはデッキもある大型船だ。夕食会場のレストランや売店、カフェなども一通り見て回った。
出港はさりげなく、気づけば静かに海の上にいた。

静かにフェリーは出港しました

デッキの風

夕食までまだ時間があるなと屋上デッキに行き、フェリーからの景色を楽しんだ。天気は曇りがちで冷たい風がやや強く吹いていたため、あまり長く滞在できず、早々に船内へ戻った。

夕食の予約時刻にレストランへ。食事はビュッフェ形式。あまり食欲がなく、色々見て回った割には、サラダと少しのお肉でもうお腹いっぱい。小振りのケーキを食べて、早々にレストランを後にした。

あとは・・・なにしよう。日の入りでも見に行こうかなと再びデッキに向かった。空はマジックアワー。日が陰ってきてオレンジ色に染まっていく。その様子を風に吹かれながら眺める。

オレンジ色に染まりつつある空


その後部屋に戻り、本でも読もうかなと、日本から持ってきた本を開いたものの、すぐに睡魔が襲ってきた。少し早いけれど、もう寝るか。

窓のカーテンを閉めて、電気を消した。

7日目に続く。

ヨーロッパひとり旅〜6日目・前編

ヨーロッパひとり旅の旅日記、6日目です。

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2025年8月27日(水)

早朝のフライトと慌ただしい出発

寝たのは30分前ぐらいじゃないかというくらい、あっという間に朝が来てしまった。時刻は4:30。この日は早朝6:30のフライトでコペンハーゲンへ。
前日、フライトチケットのオンライン・チェックインがうまくいかなかったこともあり、荷物をまとめて早々にホテルを出て空港へ向かった。

ルフトハンザ航空の有人カウンターにはそこそこ人がいて、チェックインを待っていた。じりじり待ちながらようやく自分の番になったと思ったら、「カウンターが違います」。まとめてチケットを予約したので気づかなかったが、今日の便はルフトハンザ航空ではなくスカンジナビア航空だった。
スカンジナビア航空のカウンターには1組しかおらず、ほっとしたものの、なにかトラブルが起きているらしく、その1組の手続きがなかなか終わらない。やきもきしながら待つこと10分ほど、ようやく自分の番になり、無事チェックインと荷物の預け入れを済ませた。

やれやれ。出国ゲートに進み、示された搭乗口近くのベンチに腰かける。日本時間では日中のため、PCを開けて溜まっていたメールに次々返信した。
ふと目を上げると・・・搭乗口は無人だった。いや、正確にはスタッフの女性が一人立っていたが、搭乗を待つ人の姿はなく、搭乗口の先のバスにはすでに人がいっぱい乗っているのが見えた。どうやら搭乗アナウンスにも気づかず、一心不乱にメールを書いていたようだ。
あわててチケットを見せてバスに乗り込むと、ちょうどエスカレーターを駆け下りてくる男性の姿が見えた。彼が乗り込んだ瞬間にバスは出発。最後の一人にならずにすんで、ほっと胸をなでおろした。

フライトは約1時間。ほどなくしてコペンハーゲン空港に到着した。デンマーク語はまったくわからず、コペンハーゲン中央駅を示すような表示を頼りに切符を購入。中央駅に着くと、まず荷物を預けて、ようやく一息つけた。

コペンハーゲン中央駅

人魚姫の像とバストラブル

天気はあいにくの曇り空。地下鉄で移動し、地上に上がると小雨が降っていた。最初に訪れたのはアマリエンボー宮殿。衛兵が入り口の警護をしていた。開館時間前のため外観だけを撮って終了。船が見えたので運河沿いを歩く。

アマリエンボー宮殿

地図で現在地を確認すると、要塞があり、人魚姫の像があるらしい。コペンハーゲンは1993年以来。記憶はすっかり薄れてしまっていたが、人魚姫の像を見に行って「意外と小さいんだな」と思った記憶だけは残っている。道中はどこか見覚えがあるかと思ったが、意外にもピンとこない。要塞の公園を抜けると、人だかりができていた。人魚姫の像はやはり人気で、代わる代わる観光客が記念写真を撮っている。相変わらず意外と小さい人魚姫。私は少し遠目から写真を撮り、次は何をしようかなと思った。

人魚姫像

そこに、赤い “Hop-on Hop-off” バスの呼び込みを見つけた。観光地を巡回し、好きな場所で乗り降りできる観光バス。これまでの都市でも乗ったことがあるし、今回も良いかなと出発時刻を尋ねると「10時」とのこと。まだ20分ほどあり、車内には誰もいない。どうやらここが始発らしい。だったら2階席の一番前のベスポジが取れるじゃないか、と「乗って待っていていいですか」と声をかけ、いの一番に乗り込んだ。

バス車内。このときはウキウキだったのだが・・・

ほどなくして4人家族が乗り込み、通路を挟んで右側の最前列に座った。ところが・・・10時を過ぎても出発の気配がない。チケットを売っていた男性が上がってきて、「渋滞していてボスが来られず出発できない」と言った。確かに狭いロータリーは渋滞していて、バスや車がノロノロとしか動けない。そこへ別の会社のHop-on Hop-offバスが入ってきて乗客が乗り降りすると、もう完全に動かない。
(Hop-on Hop-offは一社だけだと思っていたが、デンマークには複数の似たようで微妙に違う会社が走っていたのだった。)

最初はのんびり景色を眺めていたが、20分も経つと隣の家族が「いくらなんでも遅すぎない?」と騒ぎ始めた。私もかれこれ40分以上は待っている。「乗り換えましょう」と母親に声をかけられ、一緒に同じ会社の別のバスへ乗り換えた。バスを降りるときチラリと運転席を見たが、相変わらず無人のままだった。

そしてバスが出発してから気づいた。ガイダンスを聴くイヤホンがないではないか。今回は旅のほとんどでワイヤレスイヤホンを使っていて、Bluetoothでスマホにつないでいたことをすっかり忘れていたのだ。車内の客がイヤホンでガイドを聴いている中、ぼけーっと車窓を眺める私。Google Mapとバスでもらった地図を見比べながら降りるバス停を考えていたが、どうも地図と違うルートを走っている。もうなんなんだ、と呆れ、大きめの駅の近くで降りて、このバスを使うのはやめることにした。

 

マーケットとローゼンボー城

お腹がすいてきたので、フィッシュマーケットを目指した。マーケットには魚、肉、野菜といった食料品のほか、サンドイッチなどの軽食、チョコレートなどさまざまなお店が並んでいる。ぐるぐると回ってみたものの、サンドイッチはどれもボリュームがありすぎて食べきれなさそうに見えたので、コーヒーショップでレモンのパイとカフェラテを注文。運良く通り沿いのオープン席が空いていたので座り、甘いパイとカフェラテを楽しんだ。

レモンのパイとカフェラテ

そこから歩いてローゼンボー城へ向かう。入場チケットを買うと、展示のある城内に入れるのは40分後だと告げられた。時間はまだあるし、待つか。公園のベンチに腰かけ、スマホをいじりながら入場を待った。

日本語のパンフレットを手に、順路に沿って城内を見学。絵画、陶磁器、タペストリーといったコレクションの数々。なかにはセレモニーの際に実際に使われているという装飾品まであり、見応えがあった。

ローゼンボー城

長くなったので後編に続きます。

ヨーロッパひとり旅〜5日目

ヨーロッパひとり旅の旅日記、5日目です。

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2025年8月26日(火)

朝、荷物をパッキングして、朝食後にチェックアウト。あっという間だったなぁと感傷モードに入りながら、ハンブルク駅へ。
荷物をロッカーに預けて、この日はリューネブルクへ向かった。

リューネブルクの給水塔

リューネブルクはハンブルクから電車で30分ほど。ニーダーザクセン州にあり、中世の街並みが残っている。駅に降りてから、まずは給水塔へ。特徴的な円形のフォルムが見えてきたが、歩き進めると入り口が見つからず、近づけそうで近づけない。気づけば集合住宅の庭に迷い込み・・・あれ?と思いながら給水塔を見上げつつ歩いていると、なんと元の場所に戻っていた。どうやら左手に入る道を見逃して直進してしまったらしい。やれやれ、またやっちゃったと思いながら、ようやく給水塔の入り口へ。

リューネブルク市街

入場料を支払い、エレベータで屋上に向かう。屋上から見えるリューネブルクの街並みはややオレンジ味がかかっていた。同じように見える屋根やレンガも、場所によって土地の色が出るんだなあと感心しながらしばし景色を楽しむ。

給水塔からの眺め

 

内部には水に関する展示があり、階段にはモザイクタイルが施されていた。展示を眺めながら、ゆっくり階段を下りていった。

階段のモザイクアート

ソーセージ屋台と市庁舎の鐘の音

続いて旧市街の中心地へ。市庁舎は北ドイツで最古の木造建築のひとつ。横にはツーリストインフォメーションがあり、12時になると鐘が鳴ると書いてあった。時刻を確認するとあと30分。じゃあ軽く食べて待つか、と広場にあるソーセージ屋台へ。出てきたのは丸パンではなく食パンを半分にカットしたようなパンと焼きソーセージ。ケチャップはやや甘め。脂が垂れないように気にしながら頬張った。

屋台の焼きソーセージ

市庁舎の前で鐘を待つと、12時の鐘は意外とあっさり終わってしまった。あれ?これだけ?と思って歩き始めたら、しばらくしてまた鐘の音が。なんというタイムラグ!慌てて戻って聴いたが、街の人は誰も気に留めない様子で、ちょっと恥ずかしかった。

リューネブルク市庁舎

小さな町ヴィンゼン(ルーエ)へ

午後はさらに電車で10分、ヴィンゼン(ルーエ)へ。リューネブルクから近く、小さな旧市街がある町だ。広場で日本の国旗マークを見つけて近づくと、姉妹都市の標識に「Fukui 8940km」と書かれていた。福井県とヴィンゼン市は1999年から友好協定を結んでいるらしい。こんなところで日本の地名を見つけて思わず嬉しくなる。

姉妹都市の標識

さらに街を歩くと、グリム童話「黄金のがちょう」をモチーフにしたブロンズ像にも出会った。

ブロンズ像

 

日差しが強く暑かったので、駅で買った水を豪快に飲んでベンチで一息。うっかり口からこぼして首元を濡らしてしまったが、乾いた風が心地よくて、それもすぐに気にならなくなった。城の周囲や公園を散歩し、川沿いを歩いて駅に戻った。

公園内の川

ハンブルク最後の夜と食べにくい一皿

ハンブルクに戻り、ロッカーから荷物を取り出して空港近くのホテルへ。チェックイン時に「夕食のお得なセットがありますよ」と教えてもらい、ミールクーポンを購入。

レストランで「今日はチキンが食べたいな」と思って注文した料理は、パンを土台にローストチキン、オーロラソース、ベーコン、トマト、きゅうり、目玉焼きがどっさり盛られた豪快な一皿。とても手で食べられる代物ではなく、ナイフとフォークで挑んだが、パンは硬くて切りにくく、なかなか食べにくい。それでも味は美味しく、ウェイターさんには "Gut!" と親指を立ててジェスチャーで示した。

料理

食べにくさも含めて、旅の味。きっとこれも後で笑える“ごちそう”になるんだろうな。
翌日の超早起きに備えて着替えを準備し、ドイツ最後の夜は深い眠りに落ちていった。

 

6日目・前編に続く。