ファンドレイジング大賞も「ナレッジ共有」が鍵なんだな
3月10日のランチタイムに「日本ファンドレイジング大賞よもやま話」と題してトークセッションを開催しました。このイベントはFRJ2022(ファンドレイジング・日本2022)のフリーセッションです。
15人の方にご参加いただきました。
トークセッションのトピック、5つの話。
このセッションを企画した想いの話
このセッションは私の個人セッションとして企画したもの。前回の「第11回日本ファンドレイジング大賞」では選考委員を務め、今回は事務局として関わらせていただきました。
日本全国でファンドレイジングに奮闘する多くの活動に触れることのできる、自分自身が勉強となるとても良い機会となりました。
が、一方で、FRJではクロージングセッションで「授賞式」、webで「発表」のみ。応募〜選考〜ファイナル選考・・・の過程が表に出ることがほとんどありません。
・・・なんか、もったいない!!と思ったのでした。
選考委員の想い。ファイナル団体の優れた点。大賞受賞団体が評価された点。特別賞・協賛賞団体のこと・・・など、授賞式後に話せることがあるのでは!と企画しました。
選考を振り返っての話
ここでは選考委員長の山田さん、選考委員を務めた徳永さん・外岡さん・小川愛さんから、それぞれ、選考の振り返りのお話を伺いました。
「多様な分野がファイナル団体として選ばれた。なかでも他団体との連携や、他の地域での展開という点で北長瀬エリアマネジメント(大賞受賞団体)は特筆すべき団体だった」というようなことを、選考委員の皆さんが共通してお話をされていました。最終選考は有資格者による投票で選ばれますが、選考員の皆さんからの評価でも頭一つ抜き出ていた印象でした。
「一つの団体で活動するのは限界がある。だったら、他の団体と連携してやろうじゃないか。他の地域で活動を展開するより、もともと地元で活動している団体が実行できるよう自分達のノウハウを惜しみなくオープンにする。」。まさに「ナレッジ共有」の好例だったんだなと改めて実感しました。
初の選考公募の話
ここは、私が伝えたかったパート。今回のFRJ2022は、「誰もが主体的に学び合うFRJ」と、これまでのFRJから方針を大きく変えました。JFRAスタッフではない、駆け出しフリーランスファンドレイザーの私にお声をかけてくださったのも、FRJの方針転換があったからこそで、その大きなチャレンジに自分が関わらせていただけたこと、光栄に感じています。
だからこそ、日本ファンドレイジング大賞も何か変えたい。これまでは全員指名制での選考委員を、一部、認定ファンドレイザー資格保有者からの公募にしたのは、そんな背景がありました。
一人も応募がなかったらどうしよう・・・と思っていたところ、あれよあれよと応募が集まり、今度は、全員の方にお願いするには多すぎる人数となってしまいました。
そこで、不本意ながら、ルールを設けて選ばせていただきました。
参加の方には、選考委員を今回はお願いできなかった方もいたため、その事情を直接お伝えすることができて、少し肩の荷がおりました。
私のイチオシ!団体の話
ファイナル団体には選ばれなかったけれど、推薦されていたこんな団体が良かった・・・というものをシェアしてもらおう、という趣旨だったのですが、自分以外はファイナル団体さんのお話でした・・・汗。
というわけで、勇み足ながら自分のイチオシ団体をご紹介。
慶應義塾大学の学生食堂、山食さんです。
こちら、クラウドファンディングが始まったときに熱い気持ちで記事を書いたので、想いも一入・・・
第13回に向けての話
次回に向けての展望を締めに話しました。出てきたアイディアは次のとおり。
- FRJでファイナル団体がピッチトークをして、それをもとに投票してもらう。
- ファイナルに選考された時点で入賞とする。
- 団体だけでなく「ファンドレイザー」個人を表彰する制度を作る。
- 推薦時に「○○賞」を決めてもらい、それを元にファイナル団体には「○○賞」とする。
終わりに
今回、スピーカーとして登壇いただいた選考委員の皆さんからのお話を伺い、「ファンドレイジングを自団体だけでなく、他団体と連携したり、他の地域で展開したりすること」=「ナレッジ共有」が鍵なんだな、と実感しました。
充実した1時間を過ごすことができました!