寄付白書2021に期待すること
「寄付白書2021」キックオフセミナーに参加しました。
私の手元にある寄付白書は2015と2017の2冊。2010年から「日本の寄付全体を示す包括的な年次レポート」として、2013年までには毎年、その後は隔年で発行。2019、2020年の発行はなく、4年ぶりに発行されることとなったそうです。
私が「ファンドレイジング」という言葉に出会ったのがちょうど2017年のことなので、2021年の寄付白書は自分の4年間を振り返ることにもなりそうです。その間に准認定と認定の資格をとり、ファンドレイジング・スクールに通い・・・(ファンドレイジングと)濃密な4年間だなぁ(遠い目)。
zoomで開催されたキックオフセミナーでは、執筆を担当する寄付白書研究会の方が3名登壇し、寄付動向で注目していることや寄付白書に盛り込みたい内容などのお話がありました。
そこで出た話題と私の所感(仮説)。
- 継続的に寄付白書を発行することの意義!→統計データは寄付市場を把握するための基礎的情報として必要不可欠!
- コンビニなどの店頭募金(少額募金)→キャッシュレス決済の浸透でお釣りを募金箱に、という人は減ってきているのでは?代わりにポイント募金は増えている?
- コロナ禍と日本の寄付市場→クラウドファンディングが浸透したのでは?寄付を集める手段としての動画の活用が増えたのでは?
- 著名人の寄付のニュースが与えるインパクト→以前よりは著名人の寄付が「偽善行動」とネガティブに報道されることは少なくなったのでは?著名人の寄付は「特定の問題解決に取り組んでいる団体がある」というところに日が当たる効果があるのでは?
- ふるさと納税が他の寄付動向へ与える影響→「返礼品なし」のふるさと納税がもう少し広まれば他の寄付に影響があるように思うが・・・?
登壇者からの話に続き、ブレイクアウトセッションで「寄付白書に盛り込んでほしいこと」について3人の方とお話しました。
私は「地域による寄付者特性が知りたい」とお話したのですが、全体の場で登壇者から「そういう統計はあったのでは・・・」とのこと。終わってから「寄付白書2017」を読み返したら、巻末付録にありました。気がつかずすみません!
他の参加者からは、こんなご意見がありました。
- ガバメントクラウドファンディングの動向を知りたい
- 寄付しなくなった理由が明らかになると嬉しい(ライトユーザーの動向)
- "広義"の寄付的行動が統計データとして表れると嬉しい
自分を含めて様々な人の「知りたい」という情報、「仮説(こういうことなんじゃないの?)」への科学的検証の結果、そしてこれまで行われてきた統計の最新データ、この3つを「寄付白書2021」で期待したいと思います!
「寄付白書2021」の出版に向けてのクラウドファンディングを実施中とのことです。応援!