FRSアドバンス研修「ITコミュニケーション」に参加して

久しぶりの夜間スクール。

2018年7月24日、アドバンス研修「ITコミュニケーション〜クラウドファンディングを中心に〜」に参加しました。

<事前課題>

ガーナで教育支援を行なっている認定NPO法人。遠方から通う生徒のための寄宿舎付きの校舎を建設する話が出てきた。寄付金や助成金などを集めたが、必要となる金額にはあと1000万円足りない。建設の準備が進み始め時間が迫っている中、クラウドファンディングを通じて1000万円を集めることを理事長が思い至った。

  1. クラウドファンディングに取り組むメリットをまとめる。
  2. プロジェクトのタイトル、対象者、課題、広報媒体などを考えてまとめる。
  3. ドナーチャート(寄付額、リターン、人数割合など)を計画する。

クラウドファンディングの話は、先日参加したReadyfor米良はるかさんのリーダーズセッションの内容を参考にしました。

そういえば、先日、Readyforのサイトから、初めてクラウドファンディングで寄付をしました。応援メッセージを入れたところ、支援団体から返信をいただきました。嬉しいものですね。

ただ、同時に思うのです。

クラウドファンディングで応援する時って、どういう時だろう?

実はこのスクールに通い始めてから、度々、課題をこなすためにクラウドファンディングのサイトであれこれ見ています。

でも、ずっと、寄付をするところまで至りませんでした。

これまで検索したのは「難民」「アフリカ」「スーダン」「大学」「教育」「岐阜」「緊急支援」、でしょうか。

内容を読んで、寄付メニューを見て・・・お礼の品は要らないんだよなぁなどと思いながら。

結局、初めて寄付したのは、「先日会場を使わせていただいた団体だったから」。弱いながらも繋がりがあったからです。

改めて、「何かの繋がりがないと寄付はしにくいよなぁ」と感じました。

授業の話。

講師は認定ファンドレイザーの鎌倉幸子さん。長らく公益社団法人シャンティ国際ボランティア会にて勤務され、2016年にかまくらさちこ株式会社を立ち上げ、ライター・広報・PRコンサルタントとして幅広く活躍されています。

アメリカでは「買い物をする前に、まずはクラウドファンディングのサイトを確認する」と知人に言われたそう。あれ、クラウドファンディングって、寄付のサイトだけではないんですね。ショッピングという意識でもっと気軽に見てみよう。これって、「ふるさとチョイス」と感覚が似ているな・・・と勝手に結びつけて考えていました。

クラウドファンディングソーシャルメディアの親和性も高い。FacebookTwitterで、プロジェクトのシェアを見かける機会が、ここ数年でグッと増えました。

 数多くのクラウドファンディングを成功されているだけあって、裏技的なお話も多く聞けた今回。私が一番心に残ったのが、「訴求ポイント」「アプローチ先」に関わる点でした。

これまでの経歴柄、国際協力に関わるプロジェクトも多く関わってきた鎌倉さん。「誰にこのプロジェクトを応援してもらいたいですか?」と質問すると、「国際協力に関心がある人」と答えが返って来ることが度々あるそう。「それって誰!?」という思いになるとのこと。

これは自戒を込めて。私も「社会貢献教育に関心がある人」といつも思ってしまう。スクールの授業を通じて、マーケティングの要素は必要なんだな、ペルソナって必要なんだな、とようやく知ったので。具体的に「どの年代で、性別はどちらで、どういった職業で、他には何に興味を持っていて・・・」という想像をしないといけない。もっと言えば冷静に分析しないといけない。

ネパールの女性の自立支援。リップバームを作って生計を立てる女性を支援したい。このプロジェクトの時には「国際協力」「ネパール」以外のキーワードとして「リップバーム」で検索、新規アプローチの可能性をはかった、という話は「やわらかあたま」が必要だな、と痛感しました。

相変わらず平凡すぎる自分の想像力にがっかりしつつ、でも、少しずつ得るものがあれば良しとしよう、と改めて思いました。

 

今日の気づき

・訴求力を上げるキーワードをいっぱい上げてみよう。

・応援しようという気持ちに何かしらの関心や繋がりが大事。寄付設計時にはどういうテーマが人の琴線に触れるのか、逆に、どうなると"冷めてしまう"のか。冷静に設計する力をつけよう。

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