あの日のドイツ留学記〜エピソード3ソナチネを観て「やる気がしねーよ」

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注:記憶を頼りに書いているため、記憶違いがあると思います。

izmy2009.hatenablog.com

続きです。

今回は、ドイツで観た日本の映画について。

ソナチネ

学生寮で隣の部屋の友人C君が「日本の映画を字幕上映するらしいから、一緒に観に行かない?」と誘ってきました。

この友人は、私の前に滞在していた日本人学生(女の子)と仲良くなり、その子は帰国したため遠距離恋愛中。日本語の学習に熱心でした。吹き替えではなく字幕上映はドイツでは珍しく、せっかくなら観にいこうと思ったようです。

映画は北野武監督の「ソナチネ」。北野映画を観たことがなく、あまり前知識がないまま出かけました。映画館はかなり埋まっていたように記憶しています。

映画を観終わった帰り道。

「Izmy、僕の知っている"Ich weiss es nicht."は日本語で"しらない"。なのに、映画では"しらねーよ"って言っていたのはなぜ?」

「あーそれは、口語で、"ない"を"ねー"や"ねーよ"って、主に男の人が口にする表現。女の人はあまり言わない。」

「そうなんだ・・・」

数日後。

「Izmy、僕は課題をやらなくてはいけない。"やるきが、しねーよ"。あってる?」

「うん・・・」

彼女に「誰に教わったのよ!」と怒られるんじゃなかろうか、と余分な心配をしつつ、C君はとても満足気でした。

 

愛のコリーダ

映画といえば、もう一つ。ある日、部屋のテレビで何やら日本の映画をやるらしいと知りました。

ドイツ語でタイトルは"Im Reich der Sinne"。

Reich=リッチ? Sinne=??

かなり古い映画らしい。

と、何気なく観ると・・・

これは・・・!!

大島渚監督の「愛のコリーダ」ではないか!

しかも、ドイツでは無修正版。

え???!!!いやいや???!!!の連続。

そして延々と続く濡れ場シーンに段々つらくなり・・・最後までは観られませんでした。

翌日、韓国人の友人が「昨日の日本の映画・・・すごかった・・・」と話しかけてきました。

 

 

留学期はまだ続きます。