あの日のドイツ留学記〜エピソード3ソナチネを観て「やる気がしねーよ」
注:記憶を頼りに書いているため、記憶違いがあると思います。
続きです。
今回は、ドイツで観た日本の映画について。
ソナチネ
学生寮で隣の部屋の友人C君が「日本の映画を字幕上映するらしいから、一緒に観に行かない?」と誘ってきました。
この友人は、私の前に滞在していた日本人学生(女の子)と仲良くなり、その子は帰国したため遠距離恋愛中。日本語の学習に熱心でした。吹き替えではなく字幕上映はドイツでは珍しく、せっかくなら観にいこうと思ったようです。
映画は北野武監督の「ソナチネ」。北野映画を観たことがなく、あまり前知識がないまま出かけました。映画館はかなり埋まっていたように記憶しています。
映画を観終わった帰り道。
「Izmy、僕の知っている"Ich weiss es nicht."は日本語で"しらない"。なのに、映画では"しらねーよ"って言っていたのはなぜ?」
「あーそれは、口語で、"ない"を"ねー"や"ねーよ"って、主に男の人が口にする表現。女の人はあまり言わない。」
「そうなんだ・・・」
数日後。
「Izmy、僕は課題をやらなくてはいけない。"やるきが、しねーよ"。あってる?」
「うん・・・」
彼女に「誰に教わったのよ!」と怒られるんじゃなかろうか、と余分な心配をしつつ、C君はとても満足気でした。
愛のコリーダ
映画といえば、もう一つ。ある日、部屋のテレビで何やら日本の映画をやるらしいと知りました。
ドイツ語でタイトルは"Im Reich der Sinne"。
Reich=リッチ? Sinne=??
かなり古い映画らしい。
と、何気なく観ると・・・
これは・・・!!
しかも、ドイツでは無修正版。
え???!!!いやいや???!!!の連続。
そして延々と続く濡れ場シーンに段々つらくなり・・・最後までは観られませんでした。
翌日、韓国人の友人が「昨日の日本の映画・・・すごかった・・・」と話しかけてきました。
留学期はまだ続きます。