FRSゼミ:「ファンドレイジング戦略立案(1)」に参加して

ゼミが始まりました。

 

<事前課題>

「自団体のファンドレイジング戦略」を作成する。

  • 自団体の現状 (事業、組織、財源の3要素を意識して)
  • 自団体の「課題」の全体像(できるだけ、包括的に「課題」を表現)
  • その「課題」を、どこから優先的に改善/解決していくかの現時点での自分の仮説

 

事前課題から提出期限まで、約2週間。2回の週末を挟んでいたため、比較的時間をかけて取り組むことができました。

自分は、これまでの授業を学んだことを元に、事業・組織・財源の強みと弱み(課題)、ドナーレンジチャート分析、属性分析、ステークホルダー分析を交えて、課題を解決するための方策の仮説を立てました。

 

2018年6月30日(土)、12時30分からスタート。

事前課題を一人ずつ発表します。

持ち時間は5分。質疑応答含めてトータル12分。結構タイトなスケジュールです。

最初に、ファンドレイジング協会代表理事の鵜尾雅隆さんから、今日の授業に当たっての心構えについて「ただ聞くのではなく、常に、『自分だったらどう話すか?』を意識して聞いてください。」とのお話がありました。

2つのグループに分かれ、車座になりました。私のグループにはファシリテーターとして、鵜尾さんが加わりました。

NPO法人、公益財団法人、プロボノとして関わっている団体、営利企業教育機関と、様々なバックグラウンドの方が集まり、まさにリアルケーススタディの嵐状態です。

前半が終わり、鵜尾さんから「この後の発表では、質問というより"提案"を出すようにしましょう」と言われました。前半、ほとんど質問すらできずにいたので、さらに難易度が高まりました。

各発表での鵜尾さんコメント。

  • 財源間(寄付・助成金・事業収入)の相乗効果を意識する。
  • 国内、海外の似たような団体で参考にならないかを調べてみる。
  • ステークホルダーピラミッドを活用する。
  • 自団体のポジショニング、どういった点が「オンリーワン」なのかを考えてみる(ポジショニング設計)。
  • ストーリー設計、マーケティング設計をする。
  • 「なぜ支援してくれているのか分からない」という場合は、アンケートまたはグループヒアリングをしてみる。
  • 寄付活動で何かしらの反応があった場合には(ポジティブでもネガティブでも)どういう内容の反応があったか、なぜそのような反応があったかの「棚卸し」をする。

発表終了後は、事務局長の鴨崎貴泰さんから、認定ファンドレイザーテキストの「適用化チェックリスト」について、「このチェックリストを自身の理解度チェック、自団体の設計チェックとして活用してください」とのこと。改めて見てみると、まだ実現できていないことが目についてしまいます。

しかしながら、すぐに「戦略」「アクション」と考えてしまうのは時期尚早。焦らず、冷静に、自団体を分析することの重要性を再認識しました。

終了は16時。休憩を挟んでいるとはいえ、3時間半の濃密な時間を過ごしました。

 

今日の気づき

・人の話を"ただ聞く"のはもったいない。常に「何を質問するか」「何を提案するか」「自分だったらどう話をするか」と意識してみよう。

・これまでの授業を振り返り、活用できるフレームワークをとことん活用しよう。