FRSアドバンス研修「ケーススタディから学ぶ、経営戦略フレームワークに基づいたファンドレイジング戦略とは?」に参加して(2)

 

FRSアドバンス研修「ケーススタディから学ぶ、経営戦略フレームワークに基づいたファンドレイジング戦略とは?」に参加して(1) - 始まりの景色

の続きです。

 

事前課題をひととおり埋めて、思いました。

「プレゼン資料が地味・・・」

あれこれ加工してインパクトをつける余力が残っておらず、もう出そう・・・と提出しました。

2018年6月5日(火)19時から、研修がスタートしました。 

講師は、山元圭太(ヤマゲン)さん。

株式会社PubliCo(パブリコ)代表取締役。現在は合同会社 喜代七 の代表を務められています。また、第一回目の試験で合格された認定ファンドレイザー、とのこと。

 

研修では、1人の方のプレゼンを皆で聞くことからスタート。

聞くポイントは、次の3つ。

  1. 「事業」「組織」「財源」、まず何をする?
  2. ターゲットはまず誰から?
  3. どうシナジーを生み出す?

プレゼンに指名された方は課題を的確に整理し、さらに(課題にはない)プラスアルファの資料を作成されていて、圧巻でした。

その一つが、ペルソナ。

今回、初めて知った言葉なんですが・・・

ペルソナとは、あなたの製品やサービスの理想の顧客の人物像です。コンテンツマーケティングやリードナーチャリングなどのマーケティング活動でペルソナは必須と言えます。

ペルソナは理想の顧客そのものではありません。一人の顧客が全ての理想的な条件を満たすことは無いため、既存顧客の情報やインタビュー、調査データなどの実在する情報から、架空の理想の顧客「像」を描きます。これがペルソナです。 

 出典元:

誰でもできるペルソナの作り方〜マーケティングの現場で活用できる良質なペルソナを作る手順 | カイロスのマーケティングブログ

 

発表を聞いた後でグループワーク。発表者のプレゼン資料から、先ほどの「聞くポイント」をどう感じたか、各グループで話し合いました。グループで発表し、続いて講師のヤマゲンさんからのレクチャー。

  1. 「事業」「組織」「財源」、まず何をする?
    ファンドレイジングと聞くと「財源」にフォーカスしがちであるが、団体の抱えている問題によって、先に手をつけるべきなのは「事業」の場合や「組織」の場合がある。戦略設計において3つの視点を常に持ち、"まず"何をすべきか、を見極めることが必要。
  2. ターゲットはまず誰から?
    既存(寄付者、会員など)→過去(元会員など)→新規(潜在寄付者)
    前回の長浜さんの研修でも同様の話をお聞きしました。
    ※ヤマゲンさんのブログにまんま書いてありました。先にこのサイトに辿り着いていれば・・・

    ファンドレイジングは既存→過去→新規の順番 | PubliCo(パブリコ)

  3. どうシナジーを生み出す?
    例えば、講演を実施する場合。謝金をいただく。書籍やグッズの販売収入を得る。その場で現金寄付をいただく。メルマガやボランティアへ登録いただく。講演が縁で、コミュニティネットワークに繋がることがある。団体の知名度や信頼度アップにより、助成金事業を受けやすくなる・・・など。

NPOの場合、団体の財源が多いから良い、という訳ではありません。団体のビジョン・ミッションを達成するために必要な金額が確保できれば良いのです。大切なのは、傍観者→支援者→主体者と、ステークホルダーピラミッドを、その方のスピードで上がっていくこと、その関係作り。一緒に自団体のビジョン・ミッションを生み出す仲間を集めるにはどうしたら良いか。その戦略のために今日のフレームワークを生かしていただければ嬉しいです。」

今日も2時間があっと言う間にすぎました。

 

今日の気づき。

  • ファンドレイジングに必要な戦略設計力を身につけるには、「事業」「組織」「財源」のバランスの良い視点が必要である。
  • ペルソナ分析で「架空の支援者像」を設定してみたくなった。
  • 支援者の本音を聞くために、支援者に"相談"にいくことも大事。

 

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