Zoomで勉強会を開催してみた

人が集まって行うイベントが自粛されているなか、オンライン会議システムのZoomが注目されているそうです。

大学チャプターの勉強会では会場(オフライン)とZoom(オンライン)の両方での参加を受け付けてきました。

この勉強会、参加したことのある方は良くご存知でしょうが試行錯誤の連続です。まだまだ改善の余地があることは重々承知しています。

ですが、「注目されているけど、実際のところどうなのだろう?」という方に届けば幸いです。

はじめに:大学チャプター勉強会について

勉強会は、大学チャプターの運営メンバーにより実施しています。私も含め、皆が勉強会の実施自体に慣れている訳ではありません。

以前、私が冷や汗をかいて実施した勉強会の記録。

izmy2009.hatenablog.com

開催告知・資料作成・当日のタイムスケジュール・・・全てが勉強会実施と同時並行で試行錯誤。そこにZoomが加わっているため、余裕がなく・・・ようやく形になったのは、機材を買うなどして数回経てからでしょうか。

Zoomあり勉強会とウェビナーの違いについて

最初は単純に「勉強会の会場に来られない方のために、オンライン会議システムを入れたら便利。ウェビナー(オンラインーオンラインのセミナー配信)の延長かな。」くらいに考えていました。

これは大きな勘違い。

何が違うか。

ウェビナーではZoom画面越しの参加者のみに注力すれば良いですが、勉強会では会場参加者にも配慮が必要となり、より高度なファシリテーションスキルが求められます。

もしZoomを使ってセミナーや勉強会を始めたい、というのでしたら、最初はウェビナーの方が良いと思います(それでもPC操作の切り替えなど、やるべきことは多くあります)。

Zoomあり勉強会の特徴

勉強会は現時点では東京でのみ開催。会場に来られない方に参加していただけるのが何よりメリットです。

一方で、Zoom参加者が見えている環境(画面、音響など)が分からないと、会場が先行してZoom参加者が置いてきぼり状態になってしまいます。正直、これが最初は本当に分かりませんでした。反省。

勉強会では発表の後に自由討論の時間が設けられていますが、会場で積極的に発言が出る一方、Zoom参加ではなかなか発言しづらい状況にあります。

ファンドレイジングの勉強会(会場のみ)では、しばしば、近くの人と話をして理解を深める・・・というワークの時間を設けていますが、Zoomでは難易度が高いです。まだ実践したことがありません。

Zoomではチャット機能を活用して、チャットで出た意見を運営が代読して討論を進める場合があります。

必要な環境・機材

安定しているネット環境。これまでのところ無線Wi-Fiを使っていますが、不安定になることがあるようです。不安定になると画面がフリーズしたり音声が途切れたりして、Zoom参加者にストレスを与えてしまいます。

広角カメラ。PC内臓のカメラは写す範囲が限られるため、別途、広角カメラを用意しています(初期はありませんでした。また用意し忘れてしまった勉強会もあります・・・)。

マイクは2種類。スピーカー用のマイクと集音マイク。集音マイクは会場の広さに比べてやや小さいかな?と感じています。少し広めの会場では音が拾えていません・・・勉強会によっては会場のマイクがハウリングしてしまい、かえって聞きづらい・・・という時もありました。

Zoom参加者側にお願いしている環境。カメラはON、マイクはミュート。これには理由があります。カメラがOFFだと非常に話しづらいため。出席をとっているため、確認する意味もあります。マイクがONだと音が混ざってしまうためです。

役割分担

理想の形。

モデレータ(開幕やまとめの辞、話題の提示や遷移、参加者への質問、発言者の指名などを行う進行役のこと)は、会場だけでなくZoom参加者へも振るなど、会場の一体感を心がける。

スピーカー(発表者)は、マイク位置に注意し、資料を共有して、会場とZoom参加者双方へ語りかける。

操作担当者1は、会場内にてZoomにログインし、Zoomの音声・画面状況を適宜確認する。チャットにてZoom参加者と連絡をとる。

操作担当者2は、会場内にてZoomにログインし、広角カメラを接続して、スピーカーや会場内を映す。

操作担当者3は、PCをプロジェクターに接続して、画面を切り替える。

実際は何かしらを兼ねることが多いです。加えて、会場内を撮影したり、写真をFacebookに即時でアップしたりと、運営側のすべきことは多かったりします。

開催にあたっての心得

資料は事前に共有しておく。

開始前(できれば1時間程度前)から会場で動作確認(リハーサル)をする。動作確認がうまくいかずに調整していると、それだけであっという間に時間がすぎていってしまいます・・・

オンラインとオフライン双方の一体感を心がける。

そしてZoom参加者からのフィードバックを元に改善する。PDCAをとにかく回す!

慣れも必要だよな・・・と痛感しています。

 

こちらの作成にあたり、下記サイトを参考にさせていただきました。

aoyamahanako.com

 

大学チャプターの公式サイトもぜひご覧ください。

jfraac.jimdofree.com