小学5年生、キッザニア東京を楽しむ

家族旅行2日目の話。家族旅行全体の記録はこちらから。

izmy2009.hatenablog.com

 10年ぶりのキッザニア

小学5年生の息子が「キッザニアに行ったことない!行きたい!」と言ったとき、「あれ、行ったことあると思うけど?」と口に出したものの、そうだ、息子はあのとき赤ちゃんでした。

キッザニアは、高校生長女と中学生次女にとっては「もう行かない」場所。せっかくの家族旅行でみんなで一緒に行く場所じゃないのもなぁ・・・と思いましたが、ガールズ「適当に時間を潰すから大丈夫」とのことで、息子と私の2人で予約しました。

www.kidzania.jp

参加したアクティビティ

参加したのは7つ。滞在が6時間、一つのアクティビティが大体30分程度ですので、まあ良いペースだったのでは?

  • ゲーム会社(キッゾをもらう)・・・人気のアクティビティのようで、入場すぐに受付して、2時間半後の集合時間を指定されました。新しいコントローラーを開発・・・というより、ただゲームをしていたようにしか見えませんでしたが・・・本人が楽しんだので問題なし!最後に写真入りのお土産つき。
  • 缶バッチ作り(キッゾを払う)・・・「すぐできますよ」と声をかけられ参加。

  • ライミングビルディング(キッゾを払う)・・・小柄でボルダリングが得意な息子、 2つのうち難しい方のコースだったようですが、軽々と上りました。ゴールのボタンを押すとロープで下ろしてもらいます。

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  • 銀行(キッゾをもらう)・・・会場内のモニターを見て「すぐできそう」と申し込みに行きました。お客さんのキャッシュカードを読み込み、お金を数えてPCに入力する、という内容。「今日は英語の日です」とのこと。銀行の外からしか様子を伺えませんでしたが、淡々と仕事をこなしている姿が頼もしかったです。
  • プリント工房(キッゾを払う)・・・声をかけられ参加。合成写真を撮影するアクティビティ。やや恥ずかしかったよう。
  • エネルギー会社(キッゾをもらう)・・・会場内のガスメーターの点検。参加者の中で一番学年が高かったようで、張り切って点検していました。
  • 地下鉄運転士(キッゾをもらう)・・・残り時間が少ない中で選んだ仕事。場所が奥まっているからか待ち時間が短かったです。シミュレーションで地下鉄を運転。  

保護者は何してる?

保護者ラウンジがあるのでのんびり・・・と思っていたら、ラウンジのPCは使用不可で、雑誌は店員さんに声をかけないと見られず、あまり滞在せず。

アクティビティの直前(受付後)に、首にかけているお財布とホルダーを都度預けに来るので、近くにいた方が良さそう。パビリオンスタッフから親に預けるよう促しているようです。「親は近くにいない」と身につけたままの子も見かけましたが。

高学年なのであまりべったり付いても・・・という思いもあり、少し離れたところからこっそり眺めていました。

小学5年生でも楽しめる!

小学生高学年ともなると、自分でアクティビティのプランが立てられ、施設内にあるパビリオン別集合時間が映し出されるモニターを見て、「この時間ならできる!」とパパッと移動。10年前のことを考えると、これだけで楽・・・

銀行員の仕事は高学年向きで、一番これが楽しかったそう。

「また行きたい!」とキッゾを貯めていました。気が変わらないうちにまた訪れたいと思います。

お台場エリアへ家族旅行

コロナ禍で子どもたちの夏休みが短く、他県への移動自粛が呼びかけられている中、近場で遊ぼうとお台場エリアにホテルを2泊予約しました。

高3・中2・小5の子どもたちと4人で。

宿泊は、久しぶりにbooking.comを利用。

www.booking.com

1日目はトラブルから!

ホテル最寄りの国際展示場駅の改札を出ようとしたら・・・一番下の息子「僕のSuicaがない・・・」え!?

時間を遡ると、この日の息子は、お昼にラーメンを食べ、デザートにレモンシャーベットを食べ、「お腹すいた!」とミラノ風ドリアを食べ、「食べすぎた・・・」と、りんかい線車内で私の腿を枕に横になり・・・ええ加減にせんかい!状態で沸点に達してしまいました。

先に改札を出たお姉ちゃんズにもカバンの中を見てもらい、やっぱり「ない」。

仕方なく、駅員さんのいる改札で事情を話し、遺失物の確認をしてもらい、乗車券代を払って出ました。

ホテルにチェックインしてから、電話で遺失物照会をするも「届いていないですね」。諦めきれず、子どもたちはホテルの部屋にいてもらい、一人で再び乗車駅へ。乗車駅で駅員さんに聞くと「届いていますよ」。無事に受け取り、再びホテルへ。ロスタイム1時間ほど、私のHPは大幅に消耗・・・

気を取り直してお台場のアクアシティに夕食へ。

ゆりかもめ車両の先頭に乗っていたら、だんだん機嫌が直りました。

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写真:アクアシティからの夕景

夕焼けも良かったなあ・・・外は蒸し風呂状態でしたが。軽く食べてホテルへ戻りました。

2日目の朝は豊洲市場

今回の旅行では豊洲市場で朝食と決めていました(それ以外はノープラン)。

ホテルの最寄駅は有明豊洲市場のある市場前の駅までわずか2駅。

時刻は7:30。事前に調べていた施設管理棟の飲食店舗エリアにいくと・・・

がら〜ん

どのお店も空いていました。

椅子席のあるお店に入り、朝からお寿司を堪能。うーん、贅沢!旅行!

店舗エリアの奥に見学スペースがあり、見学しました。

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写真:豊洲市場

ここも見学している人は少なく、市場の歴史について解説している展示コーナーや階下のマグロ競り場をゆっくりと見学しました。

後で調べたら、水産仲卸売場棟にも店舗や見学エリアがあったのですね・・・気づきませんでした。

このあとはガールズと息子&私の二手に分かれて、ガールズはぶらぶら散歩、私たちはキッザニア東京へ。キッザニア東京の話は別途書きます

15時すぎに、ららぽーと豊洲で合流。買い物をしたいガールズ(と私)と買い物に興味ない息子で対立!「気晴らしに外で遊んでくる」と次女&息子で行くも、「遊具が・・・鉄製で暑すぎる」と、すぐに戻ってさらに不機嫌な息子・・・もう少しゆっくりと買い物したかった・・・後ろ髪ひかれながらホテルへ戻りました。

2日目の夕食もアクアシティお台場へ。そういえばアクアシティ内も人気はまばらでした。

ホテルでは高3長女が勉強道具を持ち込んで勉強。がんばれ受験生!

3日目は有明ガーデン

最終日、どうするよ!?状態で、「近いから行ってみるか」と6月にオープンしたという有明ガーデンへ行きました。

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写真:有明ガーデンのエントランス

開店直後の10時すぎに早くも到着してしまい、ショッピングモールは

がら〜ん

冷やかし程度のつもりで最初はお店を眺めていたのですが、いやいや、結構、魅力的なお店があるではないですか。

子どもたちと盛り上がりながらお買い物。

長女→洋服

次女→洋服

息子→犬のぬいぐるみ、ふくろうのリュックサック

息子は犬のぬいぐるみに「ぷち」と名づけ、抱えながら上機嫌で歩いていました。

上の階に進むと・・・だんだん賑やかになってきました。

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写真:水のテラスにある噴水

5階のテラスに噴水があり、小さなお子さん連れのファミリーがいっぱいいました。

湿度もマックス!!私たちは早々にテラスから退避し、ランチタイムへ。

5階のARIAKEダイナーはフードコートあり、レストランコーナーありで広い!フードコートにソファ席があったのも嬉しい。4人それぞれ、フードコートで食事を買って食べました。

そして気になるフルーツパフェのお店・・・!!「ホブソンズ アイスクリームパーラー」で桃のパフェを食後に。美味しくて幸せ・・・

 

夕立が気になり、ランチ後は早々に帰宅しました。

 

この日の夕食、父親に子どもたちが次々に旅行の話をしていました。

 

私は「次は有明ガーデンに運転して行くぞ・・・!」と、「ペーパードライバー講習」サイトで早速申し込んでみたのでした。

www.shopping-sumitomo-rd.com

Zoom勉強会「大学と遺贈寄付」に参加しました

映画「コンフィデンスマンJPプリンセス編」を観ました。

あらすじ。

世界有数の大富豪フウ家の当主レイモンド・フウが亡くなった。
遺産を巡り火花を散らしていたブリジット、クリストファー、アンドリューの3姉弟の前で執事トニーが発表した相続人は、誰もその存在を知らない隠し子“ミシェル・フウ”だった。

STORY | 映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』公式サイト

遺産を巡る争い・・・「犬神家の一族」など、小説や映画などでもお馴染みのテーマです。

 

今や被相続人1人あたりの相続人数が減少したり、配偶者や子がいない被相続人が増加したりと、"財産を遺したい相手がいない"ケースも少なくないそうです。

 

2020年7月27日(月)、大学チャプター勉強会「大学と遺贈寄付 ~これだけは押さえておきたい遺贈のポイント & 事例紹介」に参加しました。

今回の勉強会は2部制。参加者は約50人と盛況でした。

第1部は全国レガシーギフト協会理事の齋藤弘道さん(遺贈寄附推進機構株式会社代表取締役)からの解説。

遺贈とは、生きがい、究極の自己実現、財産の受け皿という3つの意義があると言われています。

遺贈に関する意識調査によると、独身で子どものいない人が遺贈寄付希望している割合は42.6%、一方、実際に遺言書に遺贈寄付を記載している人の割合はわずか1.3%。他のケースも同様で、意識と行動の間に、かなりのギャップがあります。

寄付者には、遺言書を書くのが煩雑、どこに寄付したら良いのか分からない、誰に相談したら良いか分からない、という課題があるそうです。

受入側の団体側には、「寄付はほしい」けど・・・リスクへの不安、取り組み方が分からない、法律や税金状の課題が何か分からない、という課題が。

そうした課題の一つ一つを解決していくために、全国レガシーギフト協会では受入団体への研修や啓発活動を行っています。

受入団体側に必要なこと。斎藤さんが強調されていたのは、「良く分からないまま遺贈寄付を受けない」。受入体制を整備するには、リスク整理認識、マニュアル、マーケディング戦略、長期的フォローなど多々あります。「遺言書は作って半分」。遺贈について興味をもつのは大体50代からで、最初の遺言書を作成してから遺言書の執行まで約20〜30年。長期間にわたり寄付者と相続人とも良好な関係性を継続する丁寧なコミュニケーションが求められます。

丁寧に解説をしてくださり、初心者の私でも非常にわかりやすい内容でした。

全国レガシーギフト協会では日本初の遺贈寄付キャンペーン“遺贈寄付ウィーク2020”を9月に開催するそうです。こちらも参加してみて、理解を深めたいなあと思いました。

 

第2部は大阪大学の事例紹介。大阪大学には遺贈専門スタッフがいて、士業や金融機関との連携により、遺贈相談を受けることが多くなっているそうです。興味深かったのは、「遺贈が大阪大学への初めての寄付となる寄付者が一定数いる」こと。これまで、ドナーピラミッドの頂点が遺贈、つまり、複数回の寄付を経て、最後に遺贈という形で寄付をしてくださる方ばかりなのかと思い込んでいたため、意外でした。

 

遺贈はセンシティブな話であり、またある程度の法的な知識がないと対応できませんが、前半に書いた「究極の自己実現」でもあります。寄付者から「最後に◯◯へ寄付したい」と思っていただくための、たゆまぬ努力が重要だと、改めて身が引き締まる思いでした。

 

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提供者:icon0.com

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国境のお墓でチェキを撮る!?ー人生デザイン

スタンフォード式 人生デザイン講座」を読んでいますシリーズ5回目。

これまでのは以下のとおり。

 

前回の記事から月日が経ってしまいました。

なぜなら、今回のワークは「マインドマッピング」。本にはこのように書かれています。

どんどんアイデアがわくマインドマッピング

で、本を読みながらマインドマップを作成・・・しようと思ったら。

どんどんアイデアなんて湧かないよ!!

面白くないな・・・どうしよう・・・と本から一旦離れていたのでした。

今回、「親キャリ勉強会@zoom」でこのワークを取り上げていただけることになり、参加しました。

oyacareer.jimdofree.com

 

年4回程度開催されていて、参加の度に新しい気づきとエネルギー(グッドタイム日誌にもあった!)を補給する場となっている親キャリ。

まずは5分間でマインドマップを描きます。

①テーマを選ぶ。

マインドマップを描く。

③いくつかの単語をピックアップして混ぜ合わせ、コンセプトを導きだす。

自分としては2回目のワーク。最初の言葉に「インプット」を選び、そこから関連する言葉を5〜6個書き出します(2巡目)。さらにその言葉から浮かんだ言葉を5〜6個書き出します(3巡目)・・・そして、5分たったところで、目に飛び込んできた単語を何個か抜き出します。

で、出てきた私の言葉。

  • 国境(境界線好きなので)
  • お墓(教会地下の墓所をイメージ)
  • チェキ(ファンサービスから連想)
  • 剣山(刺激から連想)
  • チェーン(連鎖)
  • パズル(謎解き)

・・・なんだか前回一人でやった時より面白い言葉が湧きました!

 

これをブレイクアウトルームで他の3人とシェア。さらに全体に戻ってグループの話をシェア。

シェアを重ねると、自分の考えていることの靄が晴れてくるようです。参加されている皆さんのお話が前向きで有意義だからというのも、もちろんあります。

マインドマップの概念はメタファーだなあ、と改めて。

自分の場合、「お墓」とはミュンヘンのミヒャエル教会地下で見たルートヴィヒ2世の霊廟を思い出して浮かんだ言葉(その時は"霊廟"は思い浮かべず)。

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この前日にバスツアーでノイシュヴァンシュタイン城とリンダーホフ城という、ルートヴィヒ2世が手がけたお城を見学しつつ、車内ではルートヴィヒ2世の孤高で浪費を繰り返す人生について話を聞きました。「メルヘン王」の人生ってなんだったんだろう・・・と教会を1日に2度訪問し、霊廟を見学したことを思い出します。お墓でその人の人生を馳せる。

「チェキ」は思い出の切り取りのメタファー。デジカメでもスマホでもなく、チェキ。そもそもファンサービスのチェキ会から派生したイメージですが。

「国境」は「越境」に魅力を感じるから。越境がメタファーですね。

 

これらの言葉を組み合わせて(本文では3つ)、架空でも良いので仕事を考えてみましょう、というワークが続きます。

ここで「仕事」となると急にトーンダウンする自分がいます。仕事が嫌いな訳ではないはずなのですが。

プロボノを経験したことのある方から「プロボノをすると"お金をもらうとはどういうことか"と自分を問い直すきっかけになる」とのことでした。

金銭という要素を外した仕事で考えてみようかな。

このシリーズ、もう少し続けてみようと思います。

 

Zoom勉強会「URAとFRの協働を考える」に参加しました

 

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葛飾北斎の絵とURAの関係とは・・・

2020年6月15日(月)、「URA(大学リサーチアドミニストレータ)とファンドレイザーの協働を考える」に参加しました。

3月17日に予定していたところ、新型コロナウイルス感染拡大のため中止とした勉強会をZoomで実施。

URAとは。私も分かったような分からないような状態でしたので、文科省のサイトを調べました。

 

文科省では、「科学技術関係人材の育成・確保」の一つとして、URAの育成を挙げています。勉強会タイトルでは「リサーチアドミニストレータ」としていますが、文科省では「リサーチアドミニストレーター」ですね。表記揺らぎがあります。ここでは文科省のサイトからURAの定義をご紹介。

<URA とは>
⼤学等組織全体を俯瞰しながら,学術的専⾨性を理解しつつ,⾃⾝の業務に関する専⾨性とセクターに偏らない能⼒を駆使して,多様な研究活動とそれを中⼼に派⽣する様々な業務に積極的かつ創造性をもって関わり,研究者あるいは研究グループの研究活動を活性化させ,組織全体の機能強化を⽀える業務に従事する⼈材。 

 引用先:令和元年度科学技術⼈材養成等委託事業「リサーチ・アドミニストレーターに係る質保証制度の構築に向けた調査研究」成果報告書

 

勉強会ゲストスピーカーの古宇田光さんは東京大学シニアURA。

古宇田さんから、大学の研究予算が多額になり、「研究をする教員」「研究以外をする職員」と機能の分岐点があった、と説明がありました。

大学に求められる価値は、従来の「教育・研究・人材育成」に「社会創成インフラ・ビジネスパートナー」が追加。大学は多様な価値を"交換"する存在へ(ここで価値を"提供"ではなく"交換"と表現しているのも興味深い)。

「研究以外をする職員=URA」に求められる業務は多岐にわたり、求められる能力も「高度な専門性を持ちつつ俯瞰的な理解で考動し、研究者・管理事務部門・企業といった多様なステークホルダーを繋ぐ」・・・と、なかなかな高度専門職ではないでしょうか!?

こうした人材の確保と質の保証が当然求められます。そこで東京大学では経験とスキルに応じて「URA」「シニアURA」「プリンシパルURA」と認定制度を設け、研修を行っているそうです。

 

今回のテーマは「URAとファンドレイザーの協働を考える」、ですので、URAの業務のうち「研究資金を調達する」ことについて掘り下げました。

古宇田さんから、URAの立場として、「研究開始時」「事業継続時」「社会実装時」といったチャンスにどの資金を選択するか、その見極めが重要とのこと。具体的な活動としては、研究コミュニティーを形成したり、科学の見える化をしたり、人材育成をしたり・・・と多様なアイディアを提供いただきました。

さらにコロナ禍でのニューノーマル(新たな常態・常識)は、URAとファンドレイザー協働のコラボのチャンスでしょう、と今後に期待を寄せるお話で締めくくり。

お話を伺いながら、URAの研究資金調達に、ファンドレイジングの「ステークホルダーピラミッド」の視点、つまり「潜在的支援者」「支援者」「主体者」を重ねたら、すべきことがよりクリアになりそうだな、と感じました。

 

続いてのブレイクアウトセッションでは、4〜5人のグループに分かれて話をしました。

今回、ディスカッションメモをGoogleドライブに用意して書記の方に話しながら入力していただく、ということにしましたが、若干手間取りました。人数が多い中で話をしてそれを全体に効率よくシェアする方法、もうひと工夫必要そうです。運営側での反省点。

グループ発表の時間には、大学内での温度差や「どのようにして研究の知名度を高めていくか」といった悩みの共有がされました。大学間の温度差や文化の違いもあるため、「こうすれば絶対うまくいく」という解決策はありません。東京大学のようなロールモデルを参考にしつつ、各大学の特徴や問題点をまず「見える化」していく、そこから解決策を探りプロトタイプを回して成功体験を重ねるのが大事だと改めて思いました。

久しぶりの勉強会だったためなのか、2時間Zoomを使ったためなのか・・・終了後は疲労困憊でした。

 

あ!なぜ、冒頭に葛飾北斎の絵を紹介したかというと・・・canvaの無料写真で今回のテーマに近い写真を探そうと「URA」と検索したら、"Kanagawa oki nami ura"ということでヒットしまして・・・大したオチでなくてすみません。

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共感の連鎖をつなぐ〜島根大学のケース

大学進学のために一人暮らしを始め、近所のスーパーに食料品を買いにいった約30年前のこと。

お米を買おうとして想像以上に高く「・・・買えない」とションボリして、さらに日が暮れて街の様子が変わって道に迷ってしまい、泣きながらアパートに帰宅。高校時代の友人に嘆くと、友人から宅配便でお米が送られてきました。あのときは嬉しかったよ、あっちゃん!

・・・というエピソードを思い出した、島根大学のニュース。

の、前に。島根大学といえば。そう、髭男!


島根大学Promotion Video

"愛する君の声が〜"♪

髭男の軽快なメロティー"Sweet Tweet"に乗って、島根大学の施設や島根県の観光名所が紹介されるプロモーションビデオ。

はい、2:55で一時停止!

ここに映る「学生市民交流ハウス」が今回の舞台です。

教職員有志による学生への食料品寄付

島根大学で食料品を集めて学生に配布する試みについて、初めて紹介されたのが5月7日。私が所属している日本ファンドレイジング協会大学チャプターのメンバーの方からお知らせいただきました。

www.shimane-u.ac.jp

新型コロナウイルスによる感染症の拡大を受けて,アルバイト収入が減って家計が苦しくなってきている本学の学生のために,お米を集め,配布する試みがこのたび教職員の有志が発起人となり行われました。 4月27日(月)に教職員対象に募集したところ,30日(木)には600㎏以上のお米が集まり,それ以外にも缶詰やレトルトカレー,インスタントラーメンなどたくさんの食料が集まりました。

引用元:島根大学のニュース記事

掲載当時、心温まるニュースだなぁと感動して読んでいました。

地元企業・団体からの支援

そうしたところ、続報が。

第2弾では,教職員や多くの企業・団体・保護者・地域の方から予想以上の寄付があり,お米2t以上、野菜、缶詰、インスタントラーメンなどたくさんの食料品が集まりました。 

引用元: 島根大学のニュース記事

「報道等で困窮している学生がいると聞いています。可能な限り支援したいと思っています。希望を持って勉学に勤しんでほしいです。」 

 引用元:島根大学のニュース記事

報道の影響力

この記事に出てくる「報道」について、調べたところ、朝日新聞のweb記事を見つけました。

「島根)コロナで困窮学生にコメ配布 島根大教職員が寄付:朝日新聞デジタル

www.asahi.com

大学チャプターメンバーの方に伺ったところ、同じ頃に、地元の新聞社「山陰中央新報」の紙面にて、島根大学の学生の窮状について大きく掲載されたそうです。

報道の影響力は、大きいですね。

さらに広がる支援の輪

支援の輪はさらに広がります。

素晴らしい点その1:学生の困窮をいち早く社会的課題として対応したこと

この一連の流れについて、認定ファンドレイザーの立場から素晴らしいと思った点を改めてまとめます。

2年前に参加したFRJ2018のゼネラルセッションに登壇した駒崎弘樹さんの「こども宅食」「障害児保育」など、ご自身の活動の意義についてのお話を思い出しました。

どちらも共通するのは、「身の回りにある、一見、個人の困りごとに見えるものを社会的課題として認識し、解決することの大切さ」。

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 今回も、教職員が米などの食料品を集めて学生に寄付することにより、「日々の食費の負担に困っている学生がいる」ことを、"個人の困りごと"とせず、いち早く"社会的課題"="教職員が解決すべき課題"ととらえ、行動に移したこと。単なる「良いニュース」で終わらず、報道機関にて新聞記事として掲載されたことが、社会的課題としての注目度の高さを物語っていると思います。

素晴らしい点その2:「共感メッセージ」階層のステップアップ

島根大学のニュース記事を拝読すると、支援者から「報道で知りました」という場面が何度かありました。

認定ファンドレイザー講座のテキストに「3階層のメッセージ化」があります。

  1. 第1階層のメッセージ:活動対象の受益者に生じる変化
  2. 第2階層のメッセージ:その団体の事業分野、地域社会に及ぼす変化
  3. 第3階層のメッセージ:国、行政、日本社会、日本の価値観などに及ぼす変化

今回の件は、一見、「受益者」=「学生」のため、に見えます(第1階層)。これが報道により「学生のために私たちにできる支援の形がある」(第2階層)ということを多くの人が知ることができたのではないでしょうか。そういう意味で、第1階層から第2階層へステップアップしたと考えます。

素晴らしい点その3:効果的な「感謝のメッセージ」

2回目の食料寄付の記事では、付箋に貼られた学生からの感謝メッセージが写真で紹介されました。

また島根大学では以前から、こまめに記事を更新しているようで、この"まめさ"で、支援者からの「激励メッセージ」、学生からの感謝のメッセージも「記事」として掲載しています。

 

大学長からの謝辞については大学ニュース記事にもありますが、ここでは山陽中央新報のweb記事をご紹介。

「困窮学生支援に島根大学長が感謝」(山陰中央新報社)

www.sanin-chuo.co.jp

この「感謝メッセージ」を読んで、さらに支援の輪が広がることでしょう。

 

今回、「ファンドレイジングとは共感の連鎖をつなぐこと」を再認識しました。

 

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www.jfraac.org

社会貢献教育からソーシャル◯◯へ!?(希望)

社会貢献教育事業2019年度オンライン報告会に参加しました。

19年度の事業報告と20年度の計画について事務局からお話をうかがいました。

昨年度、社会貢献教育プログラムは、東京都の「都立高校生 の社会的・職業的自立支援教育プログラム事業」の展開があり、教育委員会と連携して多くの都立高校で実施することができました。そのため全国での受講生徒数は累計10,000人に迫る勢いで増加。また、実践の場が増えたため、ファシリテーター数も順調に伸びたそうです。

そんな中、昨年度末からコロナ禍の影響を受け、研修や寄付教室が休止されている、とのこと。社会情勢の変化はサイト構築にも影響し、4月にローンチ予定のサイトは7月に延期されました。

一方で、子どもたちの取り組み事例が増えていて、単に「子どもたちへ◯◯をしました」ということではなく、「子どもたちが◯◯しました」という事例が集められるプラットフォーム作りを計画しているそうです。

支援実績では、160万円のクラウドファンディングを始めとした寄付金と助成金で、合計約230万円の収入があり、今後も安定的な財源の確保に務める、とのこと。

そう、クラウドファンディングに寄付させていただい時に、勢いで書いた記事があります!

izmy2009.hatenablog.com

 

そーよ、そーよ。忘れていた!

グループトークの時は、「ファシリテーターになりたいのに、なれない自分のもどかしさ(あれから2年)」について話していたのですが、全体シェアの時間になって、別のグループから。

「ソーシャル・ディスタンスなどで"ソーシャル"というワードが浸透してきたので、社会貢献教育も"ソーシャル◯◯"とネーミングしてはどうですか。」

そーよ、そーよ!

イメージがカタい・・・「社会」「貢献」「教育」とカタイ言葉が続きます。意味はわかるのですが、とっつきにくい印象が・・・

って、ワタシ、勝手に書いたじゃん!でもアイディア全く思いつかなった!

「ソーシャル・エンパワーメント(ソーパワー)」

「ソーシャル・チャレンジ(ソーチャレ)」

「ソーシャル・ラーニング」

「ソーシャル・アプローチ」

「ソーシャル・テーブル」

「ソーシャル・カフェ」

「ソーシャル教育」

・・・なんか良い感じ!!

 

そして、先輩ファシリテーターに温かい励ましのお言葉をいただいたので、今年も(機会と時間が合えば)ファシリテーターになれるよう、チャレンジしたいと思います!

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提供者:Susanne Jutzeler