ファンドレイジング・日本の楽しみ方(7)2018ふりかえり〜「寄付を科学する」
ファンドレイジング・日本2018の振り返り。
「行動経済学から寄付行動を分析する」という内容に惹かれて「寄付を科学する」というセッションに参加しました。
登壇者は大学の研究者。佐々木周作さん(慶應義塾大学経済学部 日本学術振興会特別研究員PD、専門は応用ミクロ計量経済学、行動経済学、プログラム評価)、石田祐さん(宮城大学事業構想学群 准教授、専門はNPO論)、坂本治也さん(関西大学法学部 教授、専門は政治過程論、市民社会論)。
実務者によるセッションが多い中、ひときわ異彩を放つ学術的なセッションです。
前年のアンケートの結果が散々だったそうで、研究者のハートに火を点けた感があり。ともすれば学術的でつまらなくなる内容を分かりやすく説明していました!
「人はなぜ寄付するのか?」「どんなときに寄付したいと思うのか?」を実験や調査に基づく結果を提示していました。例えば、手紙の文面を変えることで実際の寄付額にどう影響を与えたか、という実験。自団体では人によって文面を変えるなんて・・・という思いでいたので、この調査結果は印象的でした。後日、「寄付白書2017」にも寄稿されていたことを知りました。事前によく読んでおいた方が理解が深まったな・・・と後悔。
「NPO法人という団体名に不信感を抱いている人が多い」という趣旨の調査結果は、会場にどよめきが。「研究の結果ですから。反論は確固たる証拠(?)で!」といかにも研究者なコメントが印象的でした。
2019では日本NPO学会連携セッションとして「日本の寄付を科学する2019」「ソーシャルセクターを科学する」を開催。パワーアップした内容に期待しています!
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