ファンドレイジング・日本の楽しみ方(5)2018ふりかえり〜「財団をつくる」という社会貢献のカタチ

ファンドレイジング・日本2018の振り返り。

 

「皆さん、このセッションのテーマは『財団をつくる』です。お間違いないですか?」と登壇の方が参加者に呼びかけるほど、会場は多くの参加者で賑わっていました。 

「財団をつくる」。

つくる!?

テーマのインパクトに惹かれてセッションに参加しました。

米国の財団の約半分は個人がイニシアチブをとって生まれた「ファミリー財団」であり、それぞれの設立者の想いを反映して、それぞれの地域やテーマで新しい価値を社会に生み出しています。こうした財団を創るという社会貢献のカタチが今、日本でも広がってきています。その可能性を探るセッションです。

出典元:ファンドレイジング・日本2018

登壇者は熊西乃里子さん(公益財団法人熊西地域振興財団  代表理事)、薗田綾子さん(一般財団法人みらいRITA代表理事)、ファシリテーターは岸本幸子さん(公益財団法人 パブリックリソース財団 専務理事)。

 

法律の改正により、手続きが簡易化され、財団が設立しやすくなった、とのこと。そうなの!?(勉強不足ですみません・・・)

 

2008年に公益法人改革三法( 一般社団法人及び一般財団法人に関する法律公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律、上記の整備法)が施行され、「新公益法人制度」へ。ポイントは以下の2つ。

 

  1. 従来の主務官庁(都道府県の場合は、知事、教育委員会等)による、要件の厳しい設立許可制度を廃止し、簡単な登記のみで法人が設立できるようになった。
  2. 簡易な登記手続のみで設立することができる「一般社団法人」と「一般財団法人」という新たな法人形態が創設され、そのうち、公益目的事業を 行うことを主たる目的とする法人については、民間有識者等による委員会(合議制の機関)の認定を受けることにより、それぞれ、 「公益社団法人」、「公益財団法人」となることができるようになった。

出典元:一般社団法人.NET

一般社団法人設立.net | 行政書士法人MOYORIC

 

一般財団法人の設立時には、300万円以上の財産の拠出と、設立者1名、理事3名、評議員3名、監事1名の最低7名が必要、とのこと。単純に財産の拠出だけを考えると、1人あたり43万円を出せば良いんですよね?そう思うと「財団をつくる」が何だか身近に感じてきました。  

熊西さん、 薗田さんのお二人とも、ご両親の遺産を元に財団を設立されたとのこと。米国の「ファミリー財団」に近い形とお見受けしました。

熊西さんは公益財団法人格を取得、薗田さんも「一般財団の方が自由度が高い」としながらも、公益財団法人格の取得を目指しているとのことでした。

どちらの財団も社会貢献活動をしている団体への助成金が主な活動。身近なところで頑張っている人を、助成金、という形で応援する。そういう応援方法もあるんだなぁと勉強になりました。

 

熊西さんのインタビュー記事

forbesjapan.com

 

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