映画「ニューヨーク公共図書館」とファンドレイジング

映画「ニューヨーク公共図書館」を観ました。

moviola.jp

 

観光スポットとしても有名で、3年前のニューヨーク旅行で短時間ですが訪問しました。

高層ビルが立ち並ぶマンハッタンで、重厚感のある建物が印象的でした。

izmy2009.hatenablog.com

 

映画館はアップリンク渋谷。初めて訪れました。客席が50席程度の小ぢんまりとした映画館です。

 

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映画館らしくない映画館のアップリンク渋谷

映画では図書館の多彩な活動を知ることができました。図書の問い合わせ・貸し出し対応だけでなく、著者を招いてのトークショーや読書会、オーディオブックの作成、古い図書のデジタル化、この辺りはまだイメージできましたが。さらに、放課後授業、就職フェア、wi-fiルータの貸し出しなど。こんなに様々な業務を行なっているとは、知りませんでした。

 

ニューヨーク公共図書館は、拠点となる本館を軸に、市内に4つの研究図書館、地域に密着した88の分館があるとのこと。特に黒人文化研究図書館の功績が印象的でした。

 

多様な業務の背景には、「図書館は単なる書庫ではない、社会課題に取り組む施設なのだ」というミッションがあります。インターネット環境がない家、教科書以外に教材を買う経済的余裕のない子どもたち、根深い黒人種への差別など。図書館で長時間をすごすホームレスの問題を話し合う場面では、「単なるルールで決めるのではなく、ホームレスと非ホームレスとの距離があるという社会的課題が根底にあるのだ」と議論を交わしていました。この図書館の担う役割の大きさに驚くとともに、日本の図書館の可能性を垣間見たような気持ちになりました。

 

ファンドレイジングの視点では、行政からの補助金と民間資金により運営されており、「民間資金が増えると行政からの補助金も増えるのです!」とトップの方が力説している姿が印象的でした。自分たちの存在意義、活動内容について常に議論を交わし、外部に説明することで資金を獲得する努力、「共感が社会を変える」という姿勢は学ぶことが多かったです。

 

上映は3時間を超え、途中で休憩を挟む長い映画でしたが(うとうとしてしまったのでエンターテイメントとしては・・・ですが)、見応えありました!

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映画紹介リーフレット

 

こちらの映画評論も参考にさせていただきました。

www.banger.jp

 

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