大学チャプター第1回勉強会に参加しました

 2019年5月8日(水)、駒澤大学会館246 6階第2会議室にて、大学チャプターの設立総会に続き、勉強会が開催されました。

 テーマは「日本の高等教育機関への寄付の現状・課題・展望−先行研究レビュー及び各種調査結果から−」。モデレーターは井芹俊太郎さん(法政大学、大学チャプター運営委員)です。

 この勉強会は、大学を中心とした高等教育機関への寄付研究や調査結果をまず共有し、そこから得られる知見と大学で働くファンドレイザーの経験等を交えながら、大学のファンドレイジングにおける課題解決や今後の発展について考えることが目的です。

 

 

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参加者は会場とZoom(オンラインミーティングシステム)による参加を合わせて約30人。勉強会に先立ち、参加者からの自己紹介タイムがありました。

 

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 勉強会ではアメリカの高等教育機関への寄付拡大・現状に関する研究の概要を中心に説明。下記資料が参考文献として紹介されました。

 米国には大学への寄附動向を毎年調査・公表する機関があり、その統計結果が、分析に非常に有用となっています。 一方で、日本ではそういった機関がなく、過去の単発の調査結果で分析できるものの、データ量が圧倒的に足りない現状を知ることができました。

 また日本の事例として、下記の取り組みが紹介されました。

 続いて参加者によるフリーディスカッション。

 大学等の研究機関で寄付に関する調査研究が行われ、その研究が大学ファンドレイジングに繋がっていくことの重要性を指摘する声がありました。

 何より科学的実証が成り立つための継続的な調査・データベースを構築する必要性が議論されました。

 ファンドレイジングは寄付に限らず、研究資金も含まれます。多くの大学ではそれぞれを担当する部門があり、ともすれば学内で競合してしまうことへの懸念が挙げられました。学内連携、あるいは大学としての経営戦略にも関わる課題が認識されました。

 また「ファンドレイジングにできないことは何もない、その組織がやるかどうかなのだ」といった意見も出されました。

 初回から大いに盛り上がる中、閉会しました。

 

今日の気づき

  • 大学と地域連携は親和性が高い。
  • 入学から卒業・寄付まで包括的にマネジメントするという考え方、Enrollment Management。
  • それぞれの大学の特色ある取り組み、意外と知られていないことがあるのでは?(知ってもらうことの重要性)

 【日本ファンドレイジング協会大学チャプター】

jfra.jp

 

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