北欧ひとり旅〜7日目
2018年8月24日(金)
早朝から対岸の国、エストニアの首都タリンへ。
2時間、船に揺られ、9時半頃に到着した。
ターミナルから旧市街までは徒歩20分。
旧市街の入口、"ふとっちょマルガリータ"と門が見えてきた。
船に降りたときから感じていたが、多くの観光客が訪れていた。
特にガイドツアーが多いようだ。英語、ドイツ語、イタリア語・・・ガイドが旗を持ってなにやら説明をしている姿を頻繁に見かけた。
まず向かったのは、旧市庁舎のあるラエコヤ広場、のはずが・・・
道沿いに立つ「KGB PRISON Cells」の看板。エストニアは長らくソ連の一共和国となっていた。思わず階段を降りると、地下にあった拘置所が・・・
暗くて狭い独房があり、壁にはエストニアの歴史が。1991年に独立運動とある。1991年は自分は高校生ではないか。ベルリンの壁が崩壊したのも高校生。当時は全く意識していなかったが、90年前後に東欧は大きく動いたのだった。
・・・などといきなり心にズシーンとくる展示を見てしまい、これが結構響いた。
街中には観光バスが走っていたが、乗る気になれず、歩いて回った。
次にエストニア歴史博物館、という、これまたあまり明るい気分にはなれない展示を見てしまった。
旧市庁舎には塔に登るつもりで向かっていたのだが、この日はクローズとのこと。
何箇所か展望台があるので、坂を上がることにした。
坂は石畳、足に来るなあ、と思いながら登った。
そのうちの一つ、ネイツィトルンに到着。入場料を払うと、バルコニーを歩けたり、隣のキーク・イン・デ・キョクという博物館を見学できる。ネイツィトルン自体は見晴らしの良いカフェになっていた。
キーク・イン・デ・キョクは丸い塔になっていて、階段がものすごく狭い。
ふうふう言いながら登っていった。
一番上の階からは眺めがよく、赤茶色でとんがっている旧市街の建物がよく見えた。
この日は天気がよく、気温は26度ほど。
連日肌寒かったので、この日も長袖にショールと着込んでしまったものだから、脱いでも暑くて仕方ない。
景色の良さよりも自分の暑さが不快で、服装に失敗したな・・・と反省しきり。
気分を変えようと野外博物館へ行ってみる事に。
バスは中央駅前から出ているという。坂を下りて駅に向かう途中、石壁に飾られている人物に目が止まった。エリツィンさんではないか!
中央駅では「サンクトペテルブルク行き」「モスクワ行き」の文字が。
エストニアの国際列車は、ロシアにしか繋がっていないのだ。
ソ連、ロシア、独立・・・と観光気分から離れていく自分がいた。
いやいや、観光!と野外博物館へ。
広大な敷地。日差しが強い。風が吹かない。暑い・・・
2時間くらいかけて回ったが、だんだん足が重くなってきた。
まだ時間が余っているなぁと思いながら、再び旧市街へ。入ったカフェには空調が無く、コーヒーを飲んだらまた暑くなってしまった。お土産屋を覗いてみたものの、うーん、なかなかこれはというのに出会えなかった。暑かったこともありニットを買う気にもなれず。
旧市街地を出てフェリー乗り場に向かって歩いていたら、いきなりおしゃれな地区に入った。ロッテルマン地区だ。
さっきコーヒーを飲んでしまったのが恨めしい。ここで休憩すれば良かった・・・
と後ろ髪ひかれる思いで、フェリー乗り場へ。
時刻は18時前。ヘルシンキ行きは19時半。
フェリー乗り場で歩数計を確認したら28000歩。いやー歩いた、疲れた訳だ!
再び2時間、船に乗り、22時すぎにホテルに戻った。
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