「わたしたちの、季節」~親のためのキャリア勉強会 第3回に参加して

6月の勉強会から、3か月がたち、再び勉強会が開催されました。前回の感想は、こちら

前回、キャリアについて、文脈的・文化的アプローチと社会学習論的アプローチで考えみましたが、今回は「発達論的アプローチ」。生涯、人間は発達し続ける、という理論に基づくのだそうです。

 

一つ目のモデル「ライフサイクルモデル」では、「人にはある程度共通の発達段階がある」ということで、8つの発達段階があり、前段階の課題とうまく乗り越えられないと次の段階にはいたらない、とのこと。社会の関わりの中で、常に発達課題と心理的危機を迎え、克服すると次のステージに進むのだそう。

ただし・・・女性は青年期に訪れる「アイデンティティの確立」(自分らしさ)と成人前期に訪れる「親密性の獲得」の課題が同時進行なのだとか。

そこでワーク1:「女性らしさ」と「自分らしさ」、について、同じ席の方と話しました。

保守的な職場ほど、「男性で子どもができた→もっと頑張って働け(評価も上がる」」「女性で子どもができた→大変だから仕事を減らす(評価も下がる)」という図式が見えて、不公平感に共感。でも他のグループでは、「実際子どもができて大変になり、仕事にそれほど期待されても・・・」という意見や、「女性は仕事が嫌なら辞められる(男性は嫌でも辞められない)、という選択肢があるだけ恵まれているのでは?」という意見も。男性も女性も選択肢があり、また職場にとっても選択した結果が会社にとってプラスに働けば、丸く収まるのでは(・・・と、うまくいかないから、丸く収まらない)・・・と思いました。

 

また、ライフサイクルモデルでは、当然、子どもたちのライフサイクルもあるので、子どもたちの発達を見守りながら自分も発達していく・・・まさに親とはマルチタスクなんだと思います。

 

二つ目は「トランジションモデル」。転機となる経験があり、「何かが終わる」→「ニュートラルゾーン」→「何かが始まる」の3段階がある、とのこと。

そこでワーク2:「トランジションにいるあなたへの質問」について、ペアを組んでインタビュー形式で話しました。

誰でも、何かしら転機がある。特にこの勉強会では、子どもを持つことによる転機を感じている方が多いのでは。その中で、いかに自分をとらえ、周囲の援助を受け、ストレスに対処するか・・・ペアに質問をしながら、常に自分への問いかけとなる、そんなワークでした。

 

今回の全体的な感想:社会と関わり続けているからこそ、課題・危機・転機が訪れるが、それがあるからこそ克服する意味があり、人生の経験値はアップする。

・・・まさに人生の轍なんだなぁと思いました。

 

講師のかぶりえさん、毎回、ありがとうございます。

次回、12月も楽しみです!!