立命館アジア太平洋大学訪問ツアーに参加しました(2)

立命館アジア太平洋大学訪問ツアーに参加しました(1) - 始まりの景色

の、続きです。

 

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別府湾を望むキャンパスから高崎山が見えました

スチューデントユニオン

教室棟を出てスチューデとユニオンに向かいました。

この日は天気が良く、眼下に広がる別府湾が良く見えました。右手奥に見えるのは、猿山として有名な高崎山です。「向かいの山にどんな猿が来るんだ、と高崎山から猿が見にきたそうです。本当かどうかわかりませんが。」とのこと。猿も興味津々でAPUを迎えたのですね!?

スチューデントユニオンは2棟あり、1棟はランチを食べた学生食堂、もう1棟は大学生協。いわゆる普通の大学生協ですが、奥の食品売り場でハラル食品が充実していました。

APハウス(学生寮

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APハウス(学生寮

体育館の横を通って橋を渡り、エレベータで橋を降りると、APハウスと呼ばれる学生寮がありました。国際学生は入学時に全員、国内学生は一部入居するそうです。「国内学生は倍率が高くてほんの少ししか入れない」とのこと。

学生寮の中も見学させていただきました。

まず目を引くのが共同スペースの大きな和室とキッチン部屋。キッチン部屋では、各国ウィーク期間中、国際学生のソウルフードを作るのだそうです。日常的には廊下に面したキッチンスペースで料理をしているとのこと。訪れた時にも料理をしている学生さんを見かけました。

掲示板には学生主催の広島ツアーのお知らせが日英併記で掲示されていました。

 

寮の部屋はシングルルームとシェアルームの2タイプ。どちらの部屋もベッド・布団・机・棚といった最小限の設えがあり、スーツケース一つで来ても生活は始められそうです。シングルルームにはトイレがあり、シェアルームは部屋の外の共同トイレを使用することになります。

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シェアルームタイプ

 

シェアルームの特徴は、単なる相部屋ではなく、それぞれの個室を引き戸で仕切るところ。必ず英語入試・日本語入試の学生が入居するため、それぞれの課題を助け合うことができるのだそう。「ただし、相性が悪くて引き戸を閉めると、二度と開くことはありません・・・」・・・ま、そうでしょうね・・・。

2年目以降は引き続き学生寮に留まるか、市内のアパートなどで一人暮らしをするのかは選べるとのこと。「僕は夜まで騒がしいのに耐えられなくて、2年生から一人暮らしをしています」「私のフロアはそんなに騒がしくないので快適です」こちらも運・不運はありそうですね。私の留学時代の寮生活を懐かしく思い出しました。

学生寮とキャンパスには高低差があり、寮からは建物4階分の階段を往来するか、エレベータを使用することになります。このエレベーターが狭く、「朝は混むので階段を使います。」とのこと。往来だけでも良い運動になりそう・・・

 

再び学長室へ向かいます。続きます。

 

【日本ファンドレイジング協会大学チャプターのサイト】

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【ファンドレイジング・日本2019をPR中】

ファンドレイジング・日本2019 

 

立命館アジア太平洋大学訪問ツアーに参加しました(1)

GW初日、2019年4月27日(土)、大分県別府市立命館アジア太平洋大学(APU)訪問ツアーに参加しました。

 

主催は日本ファンドレイジング協会大学チャプター。チャプターが設立されての初イベントです。

 

参加者は6人。関東から4人、九州から2人でした。

 

別府駅から路線バスで約40分(APU行き快速バスに乗ると25分)。山を登り、眺望が開けて眼下に海と別府市街が見えてきました。キャンパスは赤レンガを基調とし、"APU"のロゴが際立っていました。キャンパス内バス停に到着です。

学生食堂でランチ

11時30分に学生食堂で待ち合わせ。

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素晴らしい眺望の学食

大きな窓からの眺めが素晴らしかったです。

カフェテリア形式で、各国料理がありました。ハラル料理のメニューは緑色で表示されていて分かりやすかったです。私はハラル料理のグリーンカレーを注文しました。

 

ランチを終え本棟4階の学長室へ向かいました。

4階エントランスに入ると、大学職員の方と学生さんが迎えてくださいました。

キャンパスツアー

国際学生2名によるキャンパスツアー。APUでは「留学生」と言わず、「国際学生」「国内学生」と呼んでいるのだそうです。国際学生は英語入試と日本語入試の2とおりあり、この日は英語入試による学生(4年生)と日本語入試による学生(2年生)がアテンドをしてくれました。英語入試でも入学して一年目に徹底的に日本語を学ぶため、日本語力は申し分ありません。

寄付者銘板

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金銀銅の寄付者銘板

建物から外に出ると大きな寄付者銘板が目を引きました。ファンドレイジングに関心のあるグループですので、皆、興味津々です。寄付額に応じて金銀銅に分かれていました。

私も皆と一緒の写真を撮っていると・・・「実況しましょう!」との声が。

おっと!?

後からのんびりと大学チャプターFBで写真報告をする予定だったので、慌てて写真で実況を始めました。なので、この後の写真は質よりスピード重視。

メディアセンター

最初に訪れたのはメディアセンター。特別に撮影許可をいただきました。

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PANGAEA(グループ学習エリア入口)

最初に訪れたのはPANGAEAというグループ学習エリア(オープンエリア)の入口。"PANGAEA"とは、現在の大陸に分かれる前、巨大な一つの塊であったと想定される大陸の名称です。

続いて奥に入ると、グループ学習の小さい部屋がいくつかありました。

ACライブラリーと呼ばれるコーナーには、企業研究・著名人研究ができる書籍が多数配架されていました。「国際学生で日本で就職したい学生用に、日本企業研究をする授業が開講されているのです」とのこと。

校友会コーナーがありました。

モニターには世界地図と「NETWORKS」と表示が。

タッチパネル式でタッチすると、卒業生のグループ(ここでは"チャプター"と表現されていて、"大学チャプター"と同じね!と嬉しくなりました!)の幹事の方の写真と連絡先が表示されました。

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校友会ネットワーク

新聞・雑誌コーナーでは、各国の新聞が置かれていることと、日本語勉強用に「朝日小学生新聞」「朝日中学生新聞」が置かれているのが印象的でした。

FIX講座・ライティングセンター・AMC(Analytics and Math Center)、ALRCS(Academic and Learning Resource Core Staff)といった、学生への日英学習サポート体制が充実しているのが魅力的でした。

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FIX講座コーナー

言語自主学習センター (SALC)

メディアセンターを出て、教室棟へ。

この日は土曜日で授業がないため、学生の姿はまばらでした。

「授業がある日の昼間は、教室棟の横にキッチンカーが並びます」とのこと。学食だけでは飽きてしまいますからね。

教室棟1階に、学生の言語の自主学習ができるエリアがありました。

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言語自主学習センター(SALC)の入口

ここではアドバイザー(教員)やピア・アドバイザー(学生)に、言語を修得したい学生が予約すると、マンツーマンで会話をしたりライティングの相談を受けることができるそうです。学生への手厚いサポートに母親目線で感動していました。

 

続きます。

【日本ファンドレイジング協会大学チャプターのサイト】

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【ファンドレイジング・日本2019をPR中】

ファンドレイジング・日本2019 

日本ファンドレイジング協会大学チャプターが設立されました

2017年からご縁があって何かとお世話になっている日本ファンドレイジング協会。そのテーマ別チャプターとして大学チャプターが設立されました。

jfra.jp

私も発起人の中に名を連ね、今年は運営メンバーにも関わらせていただいています。

チャプターのFBサイトもオープン。メンバー募集中!。登録・参加料は無料です。

www.facebook.com

日本の大学数はおよそ800。この大学をはじめとした教育、研究機関のファンドレイジングの発展のため、勉強会やイベントを通じて個人間の連携を深めて、最終的には日本の教育研究の発展に貢献できれば・・・という思いでいます。

2019年9月開催のファンドレイジング・日本2019では、全国の成功事例セッションのひとつとして、9月15日(日)11:00〜12:10「大学チャプターが描くファンドレイジング がつくる未来」を開催します。

 

ファンドレイジング・日本2019 

舞台「クラッシャー女中」を観ました

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劇場内の花が豪華だった

 

先日の「チャイメリカ 」に続き、2019年3月30日(土)、今回観たのは「クラッシャー女中」。

会場の本多劇場は駅からすぐ近く。

にもかかわらず、建物の裏手から入ってしまい、ヴィレッジヴァンガード店内を通り抜け、細々とした商店街の廊下を通り、「こんな所に劇場があるの?」と心配になっていたら入口に着いた。

 

客席は400席程度。世田谷パブリックシアターは3階席まであり席数は立ち見を含めると700席らしいので、本多劇場は比較的こじんまりとしているように感じた。

物語の導入部分では、観客への一般的な注意事項が妙に上手な口調でアナウンスされ、「・・・あれ、始まるのかしら?」というセリフで、登場人物が3人、無言で出てくる。が、客席が明るいままなので、始まったのかどうか不安な気持ちで観ていた。

すると登場人物のうちの1人、根本宗子さんが客席を見て、「あ、まだ始まっていませんから」と話しかける演出に驚いた。「今のうちに携帯電話の電源を切っておいてくださいね。演出上、客席に演者が通りますが、触らないでくださいね。」など。そして雑談ぽいやり取りをしていると徐々に客席が暗くなり、本編が始まった。

冒頭のアナウンスは演者の一人、佐藤真弓さんの声だと気づいた。佐藤さんは演じながらナレーションの役割もしていて「役者が声のトーンを上げて子どもっぽさを演じています」などと説明していた。

途中でミュージカル調に歌を歌うシーンがあり、中村倫也さんの歌声が上手で驚いた。(観劇後のニュースでディズニー映画「アラジン」の吹替を担当されたそうなので、歌の部分も担当されたのだろうか、と気になっている。)途中で観客席の後方から降りて来たときには、その姿を目に焼きつけようと、瞬きを忘れて観入っていた。

趣里さん!可愛らしい子どもから婚約者まで演じ分け、華麗に踊り、まさに天使!はぁ、可愛い・・・とすっかり趣里さんに魅了された。

物語は中村さんと麻生久美子さんが主役のコメディ・・・だと思うのだが、出演者が皆一様にどこかズレていて、というよりもクラッシュしていた。最終的には全て長年かけたストーカー行為を麻生さんが暴露するのだが、その口調が冷静ながら狂気じみていて、背筋がひやりとするような感じだった。

 ノンストップ2時間半、アンコールもなくあっさり終わり、色んな感情が混じり合ってモヤモヤしたまま終わってしまった。

下北沢のミスタードーナツに入り、娘と。

「中村くん、歌が上手だったね」

趣里ちゃん、可愛かったね」

「麻生さん、怖かったね」

趣里ちゃん、可愛かったね」

ファンドレイジング・日本2019キックオフイベントに参加しました

前回の記事で、ファンドレイジング ・日本(FRJ)2019のPRパートナーになったことを書きました。

izmy2009.hatenablog.com

 

今回は、参加したキックオフイベントの模様について。

 

2019年4月15日(月)、FRJ2019のキックオフイベントが五反田で開催されました。

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「ファンドレイジング・日本」とは。

全国から1500名以上が集い、ファンドレイジングに関する最新事例、世界の潮流、地域のネットワーク、企業によるサービスなど全てが一堂に会し、学び、交流し合う場です。

引用元:日本ファンドレイジング協会

大学に例えると、学会の大会のようなイベントです。

 

これまでは3月に開催されていましたが、今年は2019年9月14日、15日に開催されます。

昨年、初めて参加しました。申し込みをしたのは准認定ファンドレイザー試験を受験した直後。勢いで申し込みをしたものの、知り合いはほとんどおらず、心細い思いで参加しました。その時に参加したファンドレイジングスクール説明会や温かいご縁で、スクール受講に繋がりました。

キックオフイベントに参加したら、もっと当日は楽しめるのでは?それにスクール同期の方にもお会いできそう。そんな気持ちで申し込んでみました。

 

当日は100名ほどの参加者がいらした模様。会場に着くと、ところどころで知り合いの方同士が挨拶をしているものの、どことなくよそよそしい雰囲気が漂っていました。

イベントは19時スタート。

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キックオフイベント

 オープニング

日本ファンドレイジング協会代表の鵜尾雅隆さんの挨拶。スピーチは手短に済まされ、「ファンドレイジング日本に何を期待しますか」と質問されました。「私の持ち時間3分のうち2分差し上げますから、1分で考え、1分で近くの人と共有してください!」とのこと。 

この「共有の時間」が始まると、一気に会場が盛り上がっていきます。鵜尾さんの"つかみ"と"盛り上げ"術には、毎回、感嘆しています。 

ショートピッチ

セッション登壇の方、協賛の方、ボランティアの方など、各方面で協力されている方お一人ずつから、FRJ2019にかける想いをお話いただきました。

続いて、30歳以下の方の参加費を寄付で支えるスカラーシップ制度の紹介がありました。そういえば昨年はスカラーシップに寄付をしたところ、大会当日に前方に特別席が用意されていてラッキーでした。

また、PRパートナー制度の紹介では、PRパートナーになられている鎌倉幸子さんがお話をされました。「大会に参加したら、同時にto doリストを作って、自分に"○○する!"と宣言しています!」というお言葉が印象的でした。

最後に「価値向上プロジェクト委員会」の紹介がありました。随分、積極的に関わっている方がいるんですね・・・はぁ〜という熱量に当てられっぱなしでした。

バズセッション

「わたしのFRJの楽しみ方」と「そのためにわたしができること」を考え、共有することに。少人数1グループとなり、話をしました。

最初に自分が思ったのは、「(会場の)駒沢大学駅のランチを事前に調べておく」。というのも、2日間とも、一人寂しく構内のベンチでランチをすませ、一番残念な時間帯だったから。

さらにグループで話をしていたら、「事前に調べた内容をブログに上げれば良いのでは?」と思うようになりました。というのも、「ファンドレイジング日本 楽しみ方」と検索してもブログがヒットしないので・・・(ファンドレイジングスクールの時にも思いました)。なんか良いきっかけ(ネタ)をもらったわー、ホクホク、と幸せな気持ちになったところで時間終了。あっという間の1時間でした。

その後の懇親会も大いに盛り上がり、興奮冷めやらぬまま帰路に着きました。

帰りながら、「自分が書けば、同じように調べた人の助けになるのでは?そうか、PRパートナーになれば良いのね♪」と思うようになりました。

 

多くの人の熱量が一気に集まるFRJ2019。5ヶ月後が楽しみです!

 

キックオフイベントの模様は、PRパートナー1号の鎌倉幸子さんが詳細にレポートされています。

sachi3.com

 

PRパートナー、まだまだ募集しているそうです。

jfra.jp

 

ファンドレイジング・日本2019 

ファンドレイジング ・日本2019のPRパートナーになりました!

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FRJ(ファンドレイジング ・日本)2019キックオフイベント


一年の計は元旦にあり、という諺がある。

 

私にとっては、1月1日よりも、4月1日、つまり新年度の方がしっくりくる。

1〜3月が繁忙期のため仕事中心の生活になる。その反動で、この期間に「4月から(仕事以外で)何をやるか!」をめちゃくちゃ考える。

 

昨年(2018年)は、ファンドレイジング ・日本2018に参加、「ファンドレイジング スクールに通おう!」と考えた。

2015年は、「イースター島にひとり旅に出よう!」と考えた(結局行ったのはスペインだったけど)。

 

今年は1月下旬までファンドレイジング スクールに通っていたため、ある意味"燃え尽き症候群"で、次に何をやるかをあまり考えられないまま、4月を迎えてしまった。

 

そこに届いた「ファンドレイジング ・日本2019キックオフイベント」のお知らせ。

jfra.jp

 

昨年のファンドレイジング ・日本2018は初めて参加した。

今回はキックオフから参加してみるか。そんな軽い気持ちで参加してみた。

キックオフイベントに参加して初めて「PRパートナー」を募集していることを知った。

 

jfra.jp

なんと!PRパートナーになったら、記事をいっぱい書けるし、もっと楽しむことができるではないか!

というわけで、PRパートナーに就任♪

今後は、大会終了期間まで、週1回程度のペースで下記の記事を書いていこうと思います。

・FRJ2018振り返り

・FRJ2019キックオフイベントについて

・勝手に期待するFRJ2019の見どころ

・(会場のある)駒沢大学駅周辺のランチ事情

 

ファンドレイジング・日本2019

 

舞台「CHIMERICA」を観ました

高校時代を過ごした1990年前後は、思い返すと激動の数年だった。

ニュースで流れる映像には今では考えられないようなショッキングなものもあったためか、強く記憶に残っている。

ベルリンの壁崩壊、ルーマニアチャウシェスク政権崩壊そして公開処刑ユーゴスラビア内戦。昨年の夏に訪れたエストニアソ連から独立したのもこの頃。

そして、天安門事件。実際の事件が起きたのは1989年6月。

天安門で繰り広げられた、自分より少し上の年齢の大学生による抗議行動。無情にも抗議行動を続ける学生たちがいるテントを踏み潰す戦車。そして、戦車の行く手を阻む青年の姿。

 今回観たのは、天安門事件に居合わせた18歳の米国人ジョーが戦車の前に立つ男を写した1枚の写真を巡るお話。『戦車男=タンクマン』の軌跡を追う中で、事件当時の1989年と、23年後のニューヨーク2012年を行ったり来たり。ジョーと中国人の友人ヂァン・リンが物語の中心となり、話が展開していく。

 

setagaya-pt.jp

 

・・・などともっともらしく書いているが、主演の田中圭さんの舞台と観てみたい、という邪まな気持ちでチケットを申し込んだ。

 

場所は世田谷パブリックシアター

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世田谷パブリックシアター入口

 

私は前売りでチケットを購入していたが、当日券を求める列ができていて驚いた。さらに立見席も。立見!1回の休憩を挟んで3時間ほど立って観る、ということ。もはや自分には無理・・・人気ある舞台だったよう(納得)。

 

舞台を観に行く数日前に、仕事中に耳の聴こえに違和感を感じた。

「低音障害ですね」

耳の中で浮腫んでいるらしい。納得。何かが耳の中で塞がれているような、音を聴くことができるがずっと何かが耳を塞いでいるような違和感。

 

観劇中に時折耳がぼやーんとしてセリフが聴こえにくいことがあったが、ストーリー展開に惹きこまれ、途中で耳のことを忘れるほど。

 

主人公は、天安門事件の日に中国のホテルの窓から戦車を止める男性の写真を撮った米国人ジョー。

1989年の中国と、2012年のアメリカ、2つの時代と国を行ったり来たりする話のため、場面転換がとても多かった。展開時に幕が下りて来たり、中央の四角形の舞台を回転させたりと、転換時の間延びを感じさせないような工夫がなされていた。

主人公役の田中圭さん。ちょっと頼りない、でも過去へのこだわりを捨てられない主人公役を好演していた。途中のベッドシーン明けの服を着るシーンで、良い体がチラリと見えたのも良かった(ミーハー)。

そして何より、友人役の満島真之介さんの演技。23年間、事件に翻弄され続けてきた一人の中国人の人生を見事に演じていた。肉体的にも精神的にも苦悩している様子、毎回、こんな演技をしているのは相当ハードだろうな、と素人目にも思った。出演作、これからは注目して行きます!

 

社会的テーマで重い内容ではあったが、久しぶりに生の舞台を見て、「演劇を観るのは楽しいな」と観劇しきり。今年は観劇の回数を増やしていこう。